これから。〜卵巣腫瘍闘病記〜
chobi



 外来検診に行ってきた

今日は治療入院後、初めての外来検診。

きのうまでなんとなくはっきりしない体調だったので、大丈夫かなぁと思っていたのだけど、今朝起きたらこれまでよりすっきりした感じで「これならいける!」と朝いちでシャワーを浴び、早々にお化粧なんかもしてしまった。
思えば先週の今日入院したんだよな、と日にちの経つ早さを感じる。
このまま4ヶ月さっさと過ぎてしまえばいいのに。

予約は13時半だったけど、スタンドや市役所や、職場にも少し顔を出すつもりが長話になったりして、結局時間ぎりぎりに病院に到着。
予約票と診察券を出すと、しばらくして採血に呼ばれた。
いつものように、見ないように横をむいて「おねがいしまーす」とやってもらう。
どうも血液を直視できないたちで、見たら一気に貧血になってしまうのだ。
血管は太い?方なのでいつも問題なくやってもらうのに、今日は看護婦(最近は看護師という)さんが「あれ?血管が逃げちゃいますねー」などと言うのでうっかり見てしまいそうになった。でも見なかったけど。

刺しかえることはなんとかまぬがれて、さて検査結果が出るまで40分ほど何をしようか。
実は今回は要領がわかってきたので、その時間を昼食にあてることにしていた。
一階の玄関わきに、病院のレストランにしてはきちんとしたお店がある。
食券ではなく、ちゃんと注文をとりにきてくれるのがうれしい。
今日はスパゲッテイナポリタンとレモンスカッシュを頼んだ。
おいしかったので全部食べる。
完食できたのは退院後初めてで、うれしくなった。

戻るとちょうど順番が回ってきて、段取りのよさに我ながらにんまり。
診察室のドアを開ける。今日はA医師の担当だ。
私より少し年上の感じ(40代?)の、穏やかな感じのする人だ。
「今回一回目の化学治療だったんですね。今後回を重ねれば要領がわかってくると思いますのでがんばりましょうね。」
検査結果については特になにも言わなかったので、問題なしと解釈する。
この治療をすると白血球と血小板の値が下がる。それについて少し話をして、今日はそれでおしまいになった。
とにかく風邪に気をつけなくてはいけないらしい。
マスクを買っておかなくちゃな。

体調が戻ったのであちこち出かけたいところだけど、あまり調子にのっても良くないと思うので自粛しなきゃなと思う。
でも髪が抜ける前に、ちょっとお出かけしたいなぁとも思うのだった・・・。



2002年08月29日(木)



 一回目治療終了

26日に予定通り退院になりました。

入院した次の日の午前9:30より点滴による治療が開始。
まず小さい点滴が2本。アレルギーを抑えるのと吐き気を抑える効果があるとか。
これはそれぞれ30分で終わる。
そのあと、本番の抗がん剤。違う種類を2本使うのだけどこれは大きいので時間がかかる。尿量チェックのために導尿の管が入り、心電図をとるための機械が着けられる。血圧をチェックする機械まで着けられてもうどうにでもしてという感じ。
これらは2時間ほどで外されたのでちょっとの我慢で済んだのだけど。
点滴中は特に具合が悪くなることもなく、TVを見たりして余裕で過ごした。
終わったのは夕方の5時半で、ちょうど夕食が出て普通に食べた。

翌日の夜から調子がイマイチになってきた。
吐き気こそないものの、むかむかして胃のあたりがいや〜な感じ。
それと、関節が痛くなってきて(おもに下半身)背中から足にかけてが痛い。
体が重く、動くのがおっくうになった。
それから治療の翌々日には、食欲がほとんどなくなってしまった。
点滴をするのはいやだったので、なんとか水分だけはとろうと思うのだけど、むかつくし胃が受け付けないしで気持ちだけは焦るのにどうにもならない。
今思えば素直に点滴してもらった方が楽だったかもしれないのだけど、副作用が軽いことにしたい気持ちが働いて我慢してしまったようだ。
次回からはもっと気楽にできればと思っているのだけど。

結局退院当日まで食欲があまり戻らず、ふらつきながらの退院となってしまった。
帰宅後のことがかなり心配だったけど、子供のこともあるし思いきって帰る。
このときは結構精神的につらい感じだったな。とにかく不安で。
やっぱり人間食事ができないとダメなんだなと思う。

帰宅してからも関節が痛んだけど、一晩寝たらかなりよくなった。
病院のベットが堅いのも痛みの原因だよなぁと思う。(本当に堅いんです・・・)
食べたいものを好きなときに食べて、消灯時間を気にせず好きなときに寝ればいいのはやっぱり楽だ。

今のところ関節痛もおさまり、食欲は以前ほどではないけどまあまあ食べれるくらいまで回復している。
この調子で次の治療までいけばいいなというところだけど、どうなることやら。

2002年08月28日(水)



 いってきます!

今日から再び入院。
今回は、前の経験を生かして荷物を少なめに・・・と思ったのだけれど、枕とかタオルケットとか前回よりも大物を入れたので結局カバン2つになってしまった。
とても5日間分の荷物とは思えない?
そして、今回はバンダナとニットキャップも加わって。

う〜ん、やっぱりまだ覚悟ができてないのだけどね。
せめておしゃれな感じにして乗りきらなきゃとは思ってますが。
実はPCの通販でウイッグも買ってあるので、それが届くのがちょっと楽しみかな。

今現在の体調はなかなか良好。
更年期の症状のほてりは時々出るけど、じっとしていれば収まる程度。
傷のまわりもだんだん体に馴染んでくる感じで、動きも少しずつ自然になってきた。寝返りも普通に打てるようになってきたし。
手術のことはとりあえず一段落というところかな。



頑張れってよく言われるけど、自分ではあまりそういう意気込みはない感じ。
もちろんあきらめてるとかじゃなくて、仕事にも復帰したいしいろいろ欲もあるんだけれど、結局のところどこをどう頑張るのかがわからないというのが正直な気持ちかな。
それは病気のことがわかってからずっと思っていたことだ。

その時そのときで起きた事に対して対処するしかない。
そうじゃないと精神的に疲れきってしまうから。
以前は先のことを考え過ぎていたから、けっこうしんどい時もあった。
病気をするということは、いろんなことを考えなおすきっかけになるんだな。

今回も何が待っているのかわからないけど、やることやって早く帰ろうという気持ちで行ってこようと思っている。
予定では26日に退院なので楽勝かな?
帰ったらまた報告します。

では、いってきます!



2002年08月21日(水)



 外来検診

退院後の外来検診に行ってきた。

まず最初に血液検査。
検査結果が出るまで40分くらいかかってしまったけど、持っていった本を読みながら待っていたらそんなに長く感じなかったみたい。
お盆時期だというのに待合室にはたくさんの患者がいて、久しぶりに人ごみに出てきた感じがした。

順番がきて、診察室で先生と対面。
手術後に今後の治療方針を説明してもらったK先生で、若いけどしっかりした感じの、はきはきとした口調の先生だ。

「血液検査の結果は、貧血も肝機能も白血球もまったく異常ありませんよ。」

よかった・・・。やっぱり問題ないのはなによりだ。

その後に内診をして、こちらも異常なし。
「あと一週間もすれば湯船に浸かってもだいじょうぶですね。」
暑いからどっちにしろお風呂は入らないけど、だんだん普段の生活に戻れるのはうれしい。
「来週水曜から入院ですね。手続きをして帰ってください。頑張りましょうね。」

あーあ、また入院かぁ。
うまくいけば5日で退院みたいだけど、どんな症状がでるのかわからないしやっぱり不安である。
髪が抜けるのが一番気がかりで、バンダナとか帽子をPCの通販で買ったりしているけどどうなることやら。
気力が勝負と言われたけど、こういうところで萎えてしまうのかなぁ。

あまりいろいろ考えず、治療の日を迎えることにする。
手術の時と同じ心境ですね。






2002年08月16日(金)



 無事に生還

今日の午前に退院しました。

術後はとても順調で、お医者さんに関心してもらえるほどでした。
ただ、流動食の段階で無理にたくさん飲んだので胃に負担がかかり、少し食事を進めるのが遅くなったのが残念でしたが・・・。

手術では、一応病巣は取り除くことができ、転移もないということでした。
ただ、腹水の中にもれだしていた悪い因子があったため、5回の抗がん治療を行うこととなりました。

最初にこの話を医師から聞いたときは、副作用のことを思ってとても不安になりました。
吐き気と下痢をするという話をきいていたので、手術後の体で耐えられるのか自信がまったくなかったのです。
ところが、最近の薬は良くなっているので、自覚できる副作用は毛がぬけることくらいで、あとは血液中の抵抗力の値が下がるという自分ではわからない症状だということのようです。
そのため体力が下がらないので、治療期間の3週間入院するか、一週間入院して残りの2週間は自宅から外来に週1〜2回通うか選択できるとのこと。

子供のことを考えて、一週間入院コースを選択しました。

ただ、本当に先生の言うように軽い副作用ですむのか、ちょっと不安に思っていることも事実です。

まあ、手術もそうだったけどやってみなければわからないし。
あまり今から心配しても仕方ないとは思っています。

一回の治療期間プラス一週間の休養期間、計4週間×5回ということで、年内は治療に専念ということに決定です。
いろいろ不安もあるけど、卵巣は薬の効きやすい部分ということなので、病院を信頼して頑張ろうと思います。

治療開始は8月21日、それまでちょっとの間自宅で休憩です。

のんびり頑張っていこうと思います。

2002年08月12日(月)
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