愛より淡く
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2008年10月04日(土) 甘酸っぱい感傷

秋というのは、なんとなくものさみしくて、いつのまにか苦手な季節になってしまっていたけど。

今年はそれほど苦手でもなくなっていた。

むしろ、なんて爽やかで清々しいのだろう、秋!

と、秋のよさについて、今さらながらに再発見したという感じ。

このへんは、秋祭りのようで、今、遠くから祭囃子と、太鼓をたたく音が聞こえる。

お祭りというのは、よいものだなあ。

ずっとずっと昔は、お祭りになると、着物を着せてもらってお参りに行ったものだ。

私は、りんご飴が好きだったので、いつもリンゴ飴を買ってもらった。


そういえば、昔から、りんごが大好きだった。


りんごの季節になると、一日に必ず一個、夕暮れ時に、りんごをまるごといただく。という習慣があった。


いつも自分の部屋で夕陽を眺めながらりんごを食し、センチメンタルな気分に浸って涙する。ということを、日課にしていたのだ。

日課というよりは、儀式に近かったかもしれない。


なつかしいなあ。


私の部屋は西日がきつかったので、夕陽といえども、かなりまぶしかった。

りんごを一口かじるたびに、夕陽が沈んでいくのを感じるのは、それだけでものすごく感傷的だった。


しかも、季節は、秋。


もうね、りんごをかじるだけで、条件反射的に涙がにじんできたものだ。


ひんやりシャリシャリとした、りんごのあの食感と酸味に、よけい涙をそそられたものだ。


ああ、あの、ここちよき、センチメンタルな日々よ、もう一度!!


2008年10月03日(金) 終わりよければ全てよし

昨日、またまた夫が、ヒラタケを買って帰ってきた。

「リベンジや」

と言いながら、自ら「ヒラタケを入れた鍋」の下ごしらえを始めた。

その様子を眺めながら、よほど、ヒラタケが食べたかったのだろうと、思った。


めったにないことだけど、やはり夫に料理を作ってもらうのは、助かる。

メインは、鍋だったので、私は、昨日は、ネギ入り卵焼きを作っただけ。


できあがった鍋は、とても美味だった。

ヒラタケも美味しかった。全然変なにおいがしなかった。

と、いうことは、やはり先日のヒラタケは、傷んでいたのだと確信した。

夫も、「おそらく傷んで発酵していたのかも」
と、いうようなことを言っていた。



傷んでいないヒラタケは、まずくなかった。おいしかった。

と、いうことがわかってよかった。


ヒラタケトラウマも、すんなり解消した。

めでたし。めでたし。


2008年10月02日(木) 耳元で囁く

昨日、夫が買ってきたヒラタケというキノコを入れて、スープを作った。

しかし、このヒラタケ、煮るごとに、腐った漢方薬みたいな、なんともいえない強烈に変な匂いを放った。

私は、その匂いで、気分が悪くなり、吐き気を催してしまったくらいだ。

こんな変なにおいのスープ作っても、子供らに文句言われるし、きっと誰も食べない。

と、思って、慌てて、ヒラタケだけを取り出して、もう一度作り直した。

じゃっかん、ヒラタケの匂いは残っているものの、まあ、気にならない程度になった。

夫は、鈍感なので、なあに、ヒラタケがほとんど入ってなくても気づかないだろうと、タカを括っていたのだけど。

昨日に限って、夕食の時、いそいそと鍋のフタをあけて、自ら、スープをつごうとした。

ま、まずいかも。

と、一瞬、嫌な予感が頭をかすめた。


「アレ?ヒラタケは?どこにもないぞ。どうしたんだ。どこやったんだヒラタケ」

「あのな、これこれこうで、めちゃめちゃくさかったんで捨てた」

と、かいつまんで説明した。

私の説明が終わるか終わらないうちに、
モーレツに怒った夫が、私に殴りかかってきた。

「なんで捨てるんだ。ヒラタケだけを楽しみに、帰ってきたのに」


「せやけど、ほんま変な匂いがして、くさってると思ったんやもん」

防御体制に入りながら、弁解したけど、後頭部に一撃をくらってしまった。

手加減しているとは思うけど、それなりに痛かった。

「痛いやんか、なにすんのん」

と、頭に来たので、殴りかえしたった。


(中略)



なんだかねえ。


ヒラタケで、こんなに争うとは思ってもみなかった。

もう、すっかりヒラタケトラウマ。


でも、私は、間違っていない!!。
あのまま、スープにヒラタケを入れたままだったら、とんでもなくまずいスープになっていたに違いないのだ。
私のとっさの判断は正しかった。

おかげで、子供らは、おいしい、おいしい、と喜んで食べてくれたし。



で、夕食も終わり、一段落した後。

いつものようにソファーに寝転がりながらウトウトしはじめた夫を見て、私は、無性に、耳元で囁きたくなる。という衝動にかられた。

で、囁いてみた。

そーっと耳元に近づいて


「ヒ・ラ・タ・ケは、まずい。ヒラタケは、まずい。」


なんでもウトウトしているときの人間は、暗示にかかりやすいと聞いたことがあるので、試してみたい。というのもあった。


そしたら、そしたら、寝ながらしっかり言い返されてしまったではないか!


「ヒラタケは、まずない。ヒラタケは、まずない。」


しっかり聞いていたようだ。


がっかり。






おわり。





2008年10月01日(水) 徒然モノローグ

小学校の時からの友人といっしょに、強盗をつかまえる夢を見た。

スリルとサスペンスに満ちていた。

その後も、いろんな夢を見た。

ピーマンの葉脈?に芽が出ていて、その芽を押し込む方法を教えてもらっている夢。

仕事は、忙しいのかヒマなのかわらかない。

自分がこれからどういうところに向かうのかわからない。

あ、思い出した。

母に、おこずかいろもらう夢も見た。

けっこうな額だった。

「お父さんにないしょやで」

とかなんとかいいながらこっそり手渡してくれていた。

夢の中の私は、ものすごく感激していた。

「ありがとう。おかあさん、ものすごーーたすかるわーー」
って、涙ぐみながら感激していた。

目が覚めてから、夢であったことが、あまりにも残念で、涙ぐみそうになった。

なあんて。


実際の私は、現在、ちょっと母と気まずくなってしまっている。

便りが途絶えて、かれこれ、8ヶ月くらいになろうとしている。

できることなら、またもとの仲良し母娘に戻りたい。

戻りたいです。

戻れますように。


あーめん。


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