愛より淡く
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秋というのは、なんとなくものさみしくて、いつのまにか苦手な季節になってしまっていたけど。
今年はそれほど苦手でもなくなっていた。
むしろ、なんて爽やかで清々しいのだろう、秋!
と、秋のよさについて、今さらながらに再発見したという感じ。
このへんは、秋祭りのようで、今、遠くから祭囃子と、太鼓をたたく音が聞こえる。
お祭りというのは、よいものだなあ。
ずっとずっと昔は、お祭りになると、着物を着せてもらってお参りに行ったものだ。
私は、りんご飴が好きだったので、いつもリンゴ飴を買ってもらった。
そういえば、昔から、りんごが大好きだった。
りんごの季節になると、一日に必ず一個、夕暮れ時に、りんごをまるごといただく。という習慣があった。
いつも自分の部屋で夕陽を眺めながらりんごを食し、センチメンタルな気分に浸って涙する。ということを、日課にしていたのだ。
日課というよりは、儀式に近かったかもしれない。
なつかしいなあ。
私の部屋は西日がきつかったので、夕陽といえども、かなりまぶしかった。
りんごを一口かじるたびに、夕陽が沈んでいくのを感じるのは、それだけでものすごく感傷的だった。
しかも、季節は、秋。
もうね、りんごをかじるだけで、条件反射的に涙がにじんできたものだ。
ひんやりシャリシャリとした、りんごのあの食感と酸味に、よけい涙をそそられたものだ。
ああ、あの、ここちよき、センチメンタルな日々よ、もう一度!!
2008年10月03日(金) |
終わりよければ全てよし |
昨日、またまた夫が、ヒラタケを買って帰ってきた。
「リベンジや」
と言いながら、自ら「ヒラタケを入れた鍋」の下ごしらえを始めた。
その様子を眺めながら、よほど、ヒラタケが食べたかったのだろうと、思った。
めったにないことだけど、やはり夫に料理を作ってもらうのは、助かる。
メインは、鍋だったので、私は、昨日は、ネギ入り卵焼きを作っただけ。
できあがった鍋は、とても美味だった。
ヒラタケも美味しかった。全然変なにおいがしなかった。
と、いうことは、やはり先日のヒラタケは、傷んでいたのだと確信した。
夫も、「おそらく傷んで発酵していたのかも」 と、いうようなことを言っていた。
傷んでいないヒラタケは、まずくなかった。おいしかった。
と、いうことがわかってよかった。
ヒラタケトラウマも、すんなり解消した。
めでたし。めでたし。
昨日、夫が買ってきたヒラタケというキノコを入れて、スープを作った。
しかし、このヒラタケ、煮るごとに、腐った漢方薬みたいな、なんともいえない強烈に変な匂いを放った。
私は、その匂いで、気分が悪くなり、吐き気を催してしまったくらいだ。
こんな変なにおいのスープ作っても、子供らに文句言われるし、きっと誰も食べない。
と、思って、慌てて、ヒラタケだけを取り出して、もう一度作り直した。
じゃっかん、ヒラタケの匂いは残っているものの、まあ、気にならない程度になった。
夫は、鈍感なので、なあに、ヒラタケがほとんど入ってなくても気づかないだろうと、タカを括っていたのだけど。
昨日に限って、夕食の時、いそいそと鍋のフタをあけて、自ら、スープをつごうとした。
ま、まずいかも。
と、一瞬、嫌な予感が頭をかすめた。
「アレ?ヒラタケは?どこにもないぞ。どうしたんだ。どこやったんだヒラタケ」
「あのな、これこれこうで、めちゃめちゃくさかったんで捨てた」
と、かいつまんで説明した。
私の説明が終わるか終わらないうちに、 モーレツに怒った夫が、私に殴りかかってきた。
「なんで捨てるんだ。ヒラタケだけを楽しみに、帰ってきたのに」
「せやけど、ほんま変な匂いがして、くさってると思ったんやもん」
防御体制に入りながら、弁解したけど、後頭部に一撃をくらってしまった。
手加減しているとは思うけど、それなりに痛かった。
「痛いやんか、なにすんのん」
と、頭に来たので、殴りかえしたった。
(中略)
なんだかねえ。
ヒラタケで、こんなに争うとは思ってもみなかった。
もう、すっかりヒラタケトラウマ。
でも、私は、間違っていない!!。 あのまま、スープにヒラタケを入れたままだったら、とんでもなくまずいスープになっていたに違いないのだ。 私のとっさの判断は正しかった。
おかげで、子供らは、おいしい、おいしい、と喜んで食べてくれたし。
で、夕食も終わり、一段落した後。
いつものようにソファーに寝転がりながらウトウトしはじめた夫を見て、私は、無性に、耳元で囁きたくなる。という衝動にかられた。
で、囁いてみた。
そーっと耳元に近づいて
「ヒ・ラ・タ・ケは、まずい。ヒラタケは、まずい。」
なんでもウトウトしているときの人間は、暗示にかかりやすいと聞いたことがあるので、試してみたい。というのもあった。
そしたら、そしたら、寝ながらしっかり言い返されてしまったではないか!
「ヒラタケは、まずない。ヒラタケは、まずない。」
しっかり聞いていたようだ。
がっかり。
おわり。
小学校の時からの友人といっしょに、強盗をつかまえる夢を見た。
スリルとサスペンスに満ちていた。
その後も、いろんな夢を見た。
ピーマンの葉脈?に芽が出ていて、その芽を押し込む方法を教えてもらっている夢。
仕事は、忙しいのかヒマなのかわらかない。
自分がこれからどういうところに向かうのかわからない。
あ、思い出した。
母に、おこずかいろもらう夢も見た。
けっこうな額だった。
「お父さんにないしょやで」
とかなんとかいいながらこっそり手渡してくれていた。
夢の中の私は、ものすごく感激していた。
「ありがとう。おかあさん、ものすごーーたすかるわーー」 って、涙ぐみながら感激していた。
目が覚めてから、夢であったことが、あまりにも残念で、涙ぐみそうになった。
なあんて。
実際の私は、現在、ちょっと母と気まずくなってしまっている。
便りが途絶えて、かれこれ、8ヶ月くらいになろうとしている。
できることなら、またもとの仲良し母娘に戻りたい。
戻りたいです。
戻れますように。
あーめん。
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