愛より淡く
DiaryINDEX|past|will
恋から
あまりにも遠ざかってしまった
ふりかえっても
もう見えないくらい
遠い
再びそこに近づくことは、たぶん、ない
そうやってだんだん年老いてゆく
すでにあきらめの境地
傷は深いので
墓に入っても
消えることはない
すなわち彼は
私が、ただ、せつない気持ちに
浸りたかったためだけに必要だった
つきつめれば
そういう存在に過ぎなかった
それは
あまりにもエゴ
それは
あまりにも負け惜しみ
報われない片思いの
究極の、
2004年10月01日(金) |
車中での冴えない会話 |
夕方。買い物に行く途中の車の中で、運転している夫が冗談を言った。
「もうPはやめる。Pをやめて、今度はKで遊ぶわ。ははは」
「それはやめとき。Pはまだもうかる可能性もあるけど
Kは出てゆくばっかりや」
と、助手席の私は冗談で返した。
「たしかに、それもそやな」
「それに、Kで悪い女にでもひっかかったら、Aさんみたいに
大変なことになってしまうで」
「せやなあ」
Aさんは、現在失踪中。
彼は、ある女の人に夢中になってしまい、ほとんど全財産をその人につぎ込んでしまうという無茶をやらかしてしまい
結果
自分の経営する会社は倒産
一家は離散
ご本人もちょっとわけありの人たちに追われていて
すなわち逃亡の身。
10月の最初の雨の日曜日。車の中での冴えない会話。
ちなみにPは、銀色の小さな玉がいっぱいあるお店。
ちなみにKは、若い女の子がいっぱいいる飲み屋の呼称。
|