2004年12月17日(金) |
想像してみてください |
バイトの途中、一服休憩をしに休憩室に出向いたときのこと。
外から子供の泣き叫ぶ声がしました。
まぁ、駅前ですし、そんなに遅い時間でもないので、子供の一人くらい居ても不思議ではないよね。
近くに歯医者もあるので、歯医者嫌いの子供が泣いているのかと思ってました。
喉が渇いていたので、モノレールの売店に飲み物を買いに行ったとき、状況を確認出来ました。
実の母親と思われる女性に担がれ(抱いているとは到底思えない格好)何かを訴えている子供。
引き付けを起こしているんじゃないかと思うほど泣き叫び、駅前にその声が響き渡っているのがバツが悪く思えたのか、母親と思しき女性は、子供の口を手で塞ぎ始めました。
そんなのはお構いなしに泣き叫び続ける子供。
遠巻きに観ていることしか出来ない、若しくはしない、多くの他の大人達。
自分がその場にいて、もの凄く胸を締め付けられるというか、その手で口を塞ぐという行為に嫌悪感を抱きました。
でも、全く知らない人の、ましてや、俺は会社の名前の入った服を着ていて、差し出がましい行為を出来なかった。
最後は、子供の声が漏れないほど、きつく口を塞いで行った様ですが。
例えば、俺がその母親と思われる女性の立場だったら、同じ事をしたかもしれないし、しなかったかもしれない。
そういった行為をせざるを得ない状況だったのかも知れないし。
ただ、泣き叫ぶことでしか不快感を表現出来ない小さな子供の、発信している信号を受信することなく、さもそれが無かったかのように振る舞いたいがために叫ばせないというのは、普通に生活している状況での俺にとって、「お前は黙っておけばいいんだ」と言われているような気がしてなりません。
この今の状況を想像してみてください。
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