まぁ、何というか、部屋もたまには片付けるわけで。 昔の本を紐で括ったりっていう作業をしていると、定番でしょうが、見入ってしまい。 遅々として進まない作業を余所に、没頭してしまうんだよね。
大体が昔買ったサッカーの本で。 たった2年前に、焼け付く思いで待ちこがれていたワールドカップがあった。 今は2006年のドイツ目指して予選中で。
こう、月日が経つのは早いんだけど、変わっちゃった部分と変わらない部分があってさ。 その頃何してたっけなぁ・・・とか考えるんだよね。
あの頃は、新しい仕事について一人で大体出来るようになって、徐々に机が設計書にまみれていってたんだよね。
一方で楽しい出来事を待っている俺が居て。 もう一方で憂鬱な日常を生きている俺が居て。 その両方を思い出させる本が、今紐に括られて居て。
遠い昔、俺が内臓の病気で外に出られなかった頃、おふくろに頼んで買って貰った本が、やっぱりサッカーの本だった。
その頃はサッカー小僧で、世界の一流選手の画像を見るだけで「この選手はどのくらい上手いのだろうか?」って考えるしかなかった時代だった。 世界のサッカーって、毎週土曜日に「サッカーを愛する皆さん、こんばんは」で始まるダイヤモンドサッカーくらいしかなくて。 当時、欧州で活躍していた選手は、奥寺康彦と尾崎加寿夫(だっけか?)と風間八宏しか居なかった。
今も昔もサッカーボールは丸くて。
俺はサッカー小僧では無くなった。
いろいろな人と逢って、別れて。 いろいろなことを覚えて、忘れて。 それでも変わらないモノもあって。
なんだろうな・・・上手く言えないんだけども。 今好きなモノ、好きな人、好きな場所とか。 恐らくずっと好きでいたいし。
何年か経った後、また、本を紐で括る時に、そんなことを思い返しながら。
余談だけども、マメに片付ける人にはそういったモノを感じることってあるのかなぁ。 俺が不精者なだけ、という感じは否めないけれど。
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