王室から外を眺めていると、遙か東からこちらを目がけて歩いてくる人を見つけた。
それはどんどんと近くなって、やがて城門をくぐった。
「はじめまして、私が国王のLucifer=Lineheartです。」
在り来たりの挨拶をして、ふと顔を見やると、何処かで見たことの有る顔。
ディム、と名乗っていた。
入国手続きを済ませ、ぼーっとしていると、使いの者が書簡を持って入ってくる。
『いろいろやりたい』
そのようなことが書いてある。
見たことのあるはずだな・・・・と思い返し、返事を書いた。
「好きにやればいい」と。
生まれ変わっても、根幹は変わらない。
それが強ければ強いほど、魅力もあり、人を捉える。
「さて、どうしたもんかねぇ・・・・」
煙草をふかしながら、そのいろいろを考えていた。
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