疏埜馥が久々に王宮に来た。
「・・・軍務官様、居心地はどうです?」
『旦那様・・・』
「はははは、冗談だよ、疏埜馥」
『わかってるわよ・・・』
「軍務司令室には?」
『・・・・行き方がわからないの・・・』
「そうだよなぁ、作ったばかりだし」
疏埜馥を連れて軍務司令室に行く。 意外と遠くてしんどい(ぉ 場所は、内務官執務室(あるちーの縄張り)の隣だ。
『お疲れさまです!(敬礼』 軍務大臣が敬礼で迎えてくれる。
「アイリッシュさん、新しい軍務官を連れて来たのだが」
『宜しくね・・・アイ兄』
『その、頑張るんだぞ』
わしには義兄であり部下でもある軍務大臣。 疏埜馥には夫であるわしと兄である軍務大臣。 アイリッシュには義弟であるわしと妹である部下。
意外に複雑な人間関係である。
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疏埜馥を執務室に残し、隣の内務官執務室へ。
「たまにはノックの一つもして・・・・も無駄か(笑」
相変わらず黙って入る。
「なにしてんだか」
『・・・・・・ノックは?』
「相変わらずで」
『してないんだ』
「まぁな」
疏埜馥が今日から来ていることを一応報告だけしておいた。
『同伴出勤?』
「てめ、そういうんじゃないだろうが?」
『わかってるわよ』
「お前がこういうことを言う時はな・・・」
『うーるーさーいー』
「まぁ、いいか」
相変わらず目を見ないで話す。
『用事は?』
「これも相変わらずで」
『あんたねぇ・・・』
「まぁ、たまには飯でも作ってくれ」
『疏埜馥さんに作ってもらえばいいじゃないの』
「つか、みんなの作れば?」
『は?』
結局、こないだ飯を作ってあげたので、無碍に断らないあるちー。
たまにはみんなでまったりとした王宮ランチもいいだろう。
味?
ご想像にお任せします(´▽`)
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