2005年03月02日(水) |
また言い訳めいたことを(1) |
今日は猫の話ではありません。写真もありません。
ねこたまサイトに長い間おつき合いいただいている方はご存じだとは思いますが、このサイトの管理人は(わたしのことですけど)ミュージカルが大の苦手。 別に音楽がきらいというわけではなくてですね。いえ、音楽は、ジャンルにもよりますがとても好きな方なのです。小学校高学年ごろから“うるさい音楽”を聞きはじめ、中学に入ってすぐできた友人が無類のロック好きというのもあって、二人でハマっておりました。高校1年のとき、友だちとロックコンサートに行って帰りが遅くなり、父親に勘当されたこともあります。(門限過ぎたのが気に入らなかったみたい)
子どものとき、はじめておこずかいで買った「レコード」がビートルズ(どれとは言わん)。姉がおとなしめの正統派の音楽ばかり聞いていたのに対し、わたしはちょっと反抗派。ビートルズからすぐストーンズに流れたというのもありますが、部屋にこもって大音量でがんがん「レコード」かけて、何度父親に叱られたことか。わたしと父親はその頃から常にディスカッションしながら生きてきたわけです。「もうちょっと音を小さくして聞けんのか!」という父に対し、「小さい音で聞くのは音楽じゃない」とか、わけわからんへ理屈をこねてここまで泳いできました。
まあそんな父も今は他界し、わたしもディスカッションする相手がいなくなったのでおもしろくなくなり、映画に嗜好を変えたわけです。というのは嘘ですが、あそうそう、ミュージカルの話でしたね。
閑話休題。
わたしがミュージカルが苦手なのには、いくつかの理由があります。
・演技しながら上手く歌うやつは許せん(天は二物を与えるな) ・歌が歌えないのにミュージカルをやるな(吹き替えはダメ) ・唐突に歌って終わる不自然さにふと顔が赤らむ ・一生懸命歌っていればいるほど、しらけてくるときがある ・屈託のない明るさが苦手 ・みんな揃って踊るのが気持ち悪い ・普段はうまい演技も、歌が入るとなぜかわざとらしくなる
とまあ全部あげればキリがないんですが、要するに「相性」の問題ですね。 たぶんアングラ系のわたしは、お天気系が合わないみたいです。
でもそんなこと言いながらも、中には許せちゃうのもあって、インド映画なんかはその良い例。みんな揃って踊るのはインド映画の定番みたいなもので、これがなかったらインド映画を見た気がしない。インド映画が大丈夫な理由は、彼らがインド人だから・・(て、なんだ?) 演技もコテコテなら歌もコテコテ。ここまでくれば好き嫌いの問題じゃない。 スパイスだけであんなに旨いカレーを作ってしまう人たちに逆らって、どうする。 歌も踊りも、真面目にやってるようで実はふざけてるんだろうという気がする。 だからインド映画は、ミュージカルではなくてコメディなのだ。
思うに、わたしにとって音楽というものは「耳」から入ってくるもので、どちらかというとビジュアル的なものではなく、舞台やライブなどの「生」で聴くもの以外は耳が中心。それをミュージカルというものは、見せる方にも力が入っているものだから、こちらとしては、こんないい音楽に不自然な“振り”つけて何やってんの?てなことになる。
あ、そういえばわたしは、アイドル歌手(←死語?)がTVの歌番組の中で、かわい子ぶって振りつけて歌うのも好きじゃないんだわ。
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