2003年07月04日(金) |
フランス映画祭2003(質疑応答) |
6月19日(2日目)
いつから映画を4本続けて観ても平気になったんだろうか。 2日目の木曜日、上映作品4作品は難なく制覇。
1本目『ミドルエイジ協奏曲』はちょっと気持ちが落ち着いたときにもう一度観てみたい。 2本目『ぼくの好きな先生』はやっぱりおもしろかった! 3本目『ラクダと針の穴』は試しにつくってみたといった感じ。なんとなく全体的にぽわ〜んとしているのは監督がヴァレリアだから? ラスト、『シェフと素顔とおいしい時間』は1度観ればいいでしょう。
わたしは昨年あたりから、上映後に行われる質疑応答はあまり見なくなってしまった。よっぽど好きな監督や俳優が来ているときは、彼ら見たさに残っているときもあるけれど、それ以外は、上映後そそくさと会場を出て、次の映画の列に並ぶ・・・という行動を繰り返している。
(でもこの日、『ラクダと針の穴』の監督ヴァレリア・ブルーニ・テデスキの質疑応答を聞きたかったのだけど、次のオープニングセレモニーの“席とり”に備えて後ろ髪引かれる思いで退場・・・ヴァレリア、ごめん!)
それというのも、質疑応答の中で興味深い質問がされるのはごく希で、ほとんどが「撮影中のエピソードを話して」とか「役を演じてむずかしかったことは?」といった類のものが多く、個人的にはあまりそういった質問の答えには興味がない。 “じゃあ、あんたが質問すればいいじゃん?”と思うかもだけど、わたしは映画観終わった直後、すぐに聞きたいことが見つからないのが常だ。 わたしは映画1本を消化するのに時間がかかる。 そして何か疑問点が浮かぶときは、観賞後、家に着いたときだったり、帰りの電車のなかだったりするので、観賞直後に質問するのは無理だ。
これに関しては、オタール・イオセリアーニ監督が、昨年の「TOKYO FILMeX」来日時に同じようなことを言っていた。 「TOKYO FILMeX」のクロージングに彼の新作『月曜日に乾杯!』が上映されたあと、イオセリアーニ監督を舞台に招き、質疑応答の時間があった。 はじまる前に監督は「普通は、映画を観てしばらくしてから聞きたいことが浮かんでくるものだ。映画を観てすぐに、質問が出るのかどうかわからないけれど、何かあったらどうぞ」というようなことを言っていた。 さすが監督、やはり、よくわかっていらっしゃる!・・・と、わたしは熱いまなざしをおくってしまった。
そんなわけで、フランス映画祭、わたしは11年も通っているのだけれど未だかつて1度も質問をしたことがない。なかにはとても良い質問をする方がいたりするので、そういう方が現われるのをひたすら待っている。 ドキュメンタリーの『ぼくの好きな先生』は、いったい何時間ぐらいフィルムを回したのだろう?とか、『ミドルエイジ協奏曲』は何でフランスで話題になったんだろう?とか、今頃になって、いろいろと聞いてみたいことが出てきている。
【7】フランス映画祭2003(そろそろ締めたい)
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