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2004年06月05日(土) 幸福の表裏。

●世の中では、相変わらず心の痛む事件が起こり続けている。腹立たしいことも、諦観を誘うことも。それは様々に。でも、そのひとつひとつをじっくり見つめられないほどに、わたしは自分の恋のことで頭がいっぱいだ。

 年齢が13歳離れていることを恐れて、最初は本気になるまいと随分自分を操作しようとしてみたのだが、相手のエネルギーが凄かった。大きな感情の波に、すぐさま全身をさらわれ、今やその波の中でしか泳げないほど。
 お互いがお互いの思いを知りあぐねて、何も手がつかない状態を、それぞれに過ごし、今はすでに、お互いの愛情を疑う余地がないところまでたどり着いた。
 幸福をめいっぱい享受している彼と、わたしの違うところは……わたしは、幸せがやってきた途端に、去る時のことを恐れていること。
 出会うということが常に別れることの予兆のように思えてしまうわたしは、幸福の表と裏をいつも思う。それは、自分からその幸福が去る不安でもあり、自分がこんなに幸せであっていいのか、という不安でもあり。


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