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2001年10月25日(木) 変化。

●9月10日以降、変わったこと。(順不同)

・40歳になった。
・40歳になったら、40の手習いとして楽器をひとつ始めようと思っていたので、チェ ロを買った。
・仕事をひとつ終え、新しい仕事が始まった。
・終えた仕事の中で、新しい信頼関係が生まれた。
・わたしを恋人と信じていた人を、いたく傷つけた。
・わたしが恋人と呼び続けてきた人と、かつてない濃密な時間を過ごし続けた。
・牛肉を食する時の周囲の意識が変わった。(わたしは変わらない)
・ある友人たちのわたしへの評価が仕事ぶりで変わった。(自分自身の評価は変わらな い)
・十数冊の新しい本を買い、読んだ。
・Django Reinhardtのギターが突然好きになった。
・奈良美智の絵が突然好きになった。
・体重が500グラムだけ減った。
・テロ事件が起こり、報復としての戦争が始まった。
・仕事をする時に使う「リアリティー」という言葉の意味が変わった。
・深夜の鬱状態(人には気取られない程度の)から立ち直った。
・冷房を暖房に切り替えた。
・9月10日現在より、剥き出しの不安が減った。

●本日なしたこと。
・午後からの仕事のために半徹した。
・2週間ベランダに貯め込んでいた燃えるごみを捨てた。
・劇場に赴き、新しい人と出会い、読み合わせをした。
・奈良美智の日記を購入し、読んだ。とてもいい。
・CD-RWを衝動買いし、繋ぐとMacがフリーズを繰り返すので、押入にしまった。
・読みかけだった藤田宜永「愛の領分」を読了。最悪。すぐにも古本屋に持っていこう と心に決めた。
・恋人からの短いメールを受け取り、長い返信を書いた。
・ベルンハルト・シュリンク(「朗読者」の著者)の短編集から1篇を読む。自分の抱 え持つ不安と痛みが倍増し、泣く。不安に苛まれたのに、このWEB日記を再開しよう と決めた。それは多分、不安を与えたのが、同じ血の巡りと内臓を持つ著者の「作  品」だったから。または、自分がその不安を、仕事の原動力としてようやく認識し直 せたから。
・久々に、人が読むかも知れない日記を書いている。


 きっとこのまま眠れなくなって、朝がきて、2週間貯め込んだ燃えないごみを捨て、それでも眠れなくて、わたしはベルンハルト・シュリンクの次の1篇を繰り始めるんだろう。
 誕生日にチェロを買ったものの、余りの忙しさと終えたばかりの仕事の疲れで、まだ出会っていない。他人行儀に置いてある。
 目覚ましをかけないで眠って、起きたら初めて弾いてみよう。
 
 何があっても、絶望しない。
 このHPの扉に引用した言葉を、わたしは長らく忘れていた。
「絶望もなく、希望もなく、わたしは毎日少しずつ書きます」  I・ディネーセン


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