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2001年08月21日(火) 夜のひとりごと。

●仕事は楽しい。辛くって、いつも「行きたくない」と駄々をこねたくなるけれど、やっぱり楽しい。人々は楽しい。面倒くさくって、いつも「一人でいたい!」と外界に背を向けたくなるけれど、こうして頑張って人にもまれて過ごしていると、面倒の中からじんわり喜びが滲みでてくる。ささやかな交わりでも、時間がたつと熟成して、とっても美味しい刹那を呼んでくることがある。

●特に今日がいい1日だったわけじゃない。「ああしてりゃよかった」と後悔することもあるし、悔しいこともあるし、腹立たしいことだって、まあ、そりゃあ色々。ただ、この日を終えた体と精神の火照りが、そんな感慨を呼んでくるのだ。こうして夜の時間に一人過ごしていると、昼間喧騒の中にいた自分を他人のように遠く感じて、そう思ったりするのだ。

●一昨日も書いたが、母はわたしからのメールを何より楽しみにしていて、これまで送ったものを、毎日全部読み返しているらしい。子供が宝物をためてウキウキするように、「早く百通くらい貯まらないかなあ」などと言っている。でも、携帯って、そんなにたくさん保存できたっけ? 

●台風である。久しぶりの大地のお湿りなのである。渇きすぎるのも困る、溢れすぎるのも困る。あまり被害が出ぬとよいが。
まったく、「いつも中庸で」なんて風に自然はふるまってくれない。山道を走ってて、「落石注意」なんて文字を見ると、「注意したって、落ちてくる時は落ちてくるんでしょ? だいたい、どう注意しろって言うの?」と疑問に思う。
こうして生きておるのは、まったく博打みたいなものだな。いつも「ともすれば明日ひょんなことで死ぬかもしれないのだしなあ」と思いながら暮らしてきて、こうして今も生きている。博打、博打、毎日が博打。だったら、せいぜい潔く臨みたいじゃないの。


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