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疲労と眠気から、家にたどり着いた30分後にはベッドに倒れ込んでいた。読みかけの本を読む内、1時前には眠りに入っていたのだが、携帯がけたたましく鳴り、目覚める。普段なら嬉しい、好もしい人からの久しぶりの電話。しかし、今日は辛かった。ぼうっとして何を話したかさえ覚えていず、電話を切った時には、完全に目が冴え、胃が微かな傷みを訴え始めていた。
困ったあげく、こうして起きだし、キーボードをたたいて、次の眠気がやってくるのを待っている。
胃の痛みがやってくるのは、ちょっと予想していたことだった。
仕事がうまくいっていない。自分の、ということではなく、カンパニー全体がちょっとゴールを見失っている感じ。人々がいたずらに疲れていったり、萎縮していったりするのをみるのが辛い。 スピーディーで力任せの現場でてきぱきと働いている自分を、「勢いや強引な力だけでは作れないものがあるのに」と、寂しげに傍観している自分がいるのを感じる。 もちろん、まだ見えぬゴールを仲間達と肩を並べて目指しているつもりだ。しかし、もう少し違う道をたどって目指したいものだと感じる瞬間が、少しずつ増えている。
わたし自身が疲れているからか?
こういう時、わたしの胃は必ず痛む。
ただ、まだ見えぬ観客や、愛すべきたくさんのキャストのために、頑張らなければいけない。それは分かっている。分かっているから、自問しながら、精一杯働いている。
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