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2001年06月07日(木) |
あの人にカツ丼を届けたい。 |
うぐぐぐぐぐっ。明日もいつもより早起きだ。次の休みは、もしかしたら24日を待たねばならぬかもしれぬ。いやはや、どうしてこうまで働くのか。 NTTから、3月後半に申し込んだADSLの工事の順番がようやくまわってきたと連絡あり。でも、家にいられないのだから仕方がない。働く女の一人暮らしは、そりゃあ色々不便きわまりない。いや、そうでもないな。平気で1ヶ月休みなしで働き詰めるような仕事を選んでいるからか。 まあ、いくらこぼしても、初日を開けるまでは、これがいつものペース。
ひとくちのお酒を味わって(ひとくちで終わらない場合もあるが)、部屋の明かりを間接照明にして、ほんのわずかな時間、ソファーに体をあずけて本を読む。あるいは只ぼんやりする。・・・なんだかちょっと淋しいよね。 同い年の男性スタッフは、2時間の帰途を経て家にたどり着き、ぐったりだらしなく休んでいると、奥さんに「子供が真似するでしょ!」と叱られ、眠り込んだ娘の頭を自分の腕に乗せ腕枕してやると、彼女たち、やおら目を覚まし、「お母さんのがいいーーー!」と彼に猫キックをくらわして拒否されたと言う。うーん、それもなかなか辛いな。でも、やっぱり、幸せそう。 20代前半の男の子は、六畳一間の部屋に同棲中の女の子が待っていて、忙しすぎるこの日々、「もう出てってくれよ」と本当に思う時があると言う。そう言いつつ、ずっと一緒に暮らしている。まあ、それも分かるな。 振り返ってみれば、忙しい時ほど、恋する気持ちって盛り上がってたな。 吉本ばななの「満月」では、伊豆に出張中の女の子が、日付の代わる頃ようやくゴハンにありつけて、それがまた滅法美味しいカツ丼で、「あいつに食べさせたい」と発作的に思いつき、東京までタクシーを飛ばして届けにいく。 若い頃。わたしもそういう衝動的な行動を繰り返してきた。そういう時独特のウキウキ感は、80歳のおばあちゃんになっても、生き生きと思い返せると思う。 つまりは、恋をしていないってことは、つまらないってことなのよね。 まあ、そんなものは、いつか突然やってくるものと相場は決まっているので、仕方ない。のんびり一人を楽しみましょう。とりあえず、今を楽しんで生きることだものね。
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