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2001年05月02日(水) なんてことない一日なのに、気分は最高。なぜ?

 それにしても寒い。桜が勇み足でほころんでいった4月初旬の暖かさが嘘のよう。

 今日は1日、自分で時間を使えるうれしい日。引っ越して1ヶ月。ようやく区への転入届を出しにいくことができた。
 区役所は、区の北はじ、我が家は南はじ。自転車でとばして15分。のんびり漕いで20分といったところ。やりたいことがいっぱいあるので早くすませようとガンガンとばして区役所に到着し、肝心の転出届を持ってきていないことに気がついた。仕方なく引き返したのだが、おかげで「こうなったら、もうそんなに急ぐこともないわね」と、気分が変わった。
 少し遠回りをして、新緑の川に沿って広がる公園を抜けて帰る。途中で美味しそうな珈琲豆の店も見つけた。気分は上々。家にたどり着き、苦みの深い珈琲をゆっくり味わった後、また区役所に向けてのんびりと出発。無事、新しい住民票と国民保険証を手に入れた。
 どうもせかせか動く癖がついている。休みの日には、こうしてゆったりとした気分で街を移動する方がふさわしい。

 気分のよくなったところで、次の作品の予習。おもちゃのデジタルピアノを鳴らして、歌いまくり。音楽ものをやる時は、まず音符のひとつひとつと慣れ親しんでおきたくなるものだ。そうすると、俯瞰もしやすくなる。声を出すと、悪いガスがちょいと抜ける感じ。カラオケ嫌いのわたしも、こういうのは楽しい。

 更に気分のよくなったところで、夕飯づくり。今晩はハンバーグ。音楽を聴きながら鼻歌交じりで作る。玉ねぎのみじん切りも、時間があるから、飴色になるまでじっくりじっくり炒めてやる。これが美味しいハンバーグには不可欠なのだ。
 焼き上がったものはすぐに食卓へ。一口ほおばって、とにかく我が料理の腕前に感動。まったく、どうしてあれほど美味しくできてしまったのか。ちょっとした気持ちの余裕で、物事はこんなに美しく運ぶものなのか。まったく感涙ものだった。

 いやまして気分よく、メールチェックをしていて、「ガーン!」大ショック。
 Appleからのお知らせメールが、新しいiBookの発売を告げている。重さ2.2キロ。iBookと称しながら、デザインはまるで違う。まるで小さくなったPowerBook G4。もちろんG3ではあるが、なんとDVDとCD-RWの両方が選べるのである。そして安い!
 毎日マックを持ち歩くわたしのゲットすべきは、もしかしたらこっちだったのかもしれない・・・とちょっとショックを隠せなかったが、気を取り直して、愛機の15インチディスプレイに向かっている。最近、「やっぱりMacは重い!」と、長年愛用したPowerBookからVaioに浮気した友人も、今頃は歯がみしているだろう。うーん、それでも2.2キロだから、やっぱ重いのは重いか・・・。

 気分のよい日は気を取り直すのも早いものだ。
 これから更けゆく夜を、楽しんで仕事して過ごす。

 雨が降ってきた。TVを見ないので、天気予報というものになかなか接しないのだが、明日もまた雨だというの?
 ああ。あったかさが恋しい。


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