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2011年12月22日(木) ノーブルとは?
ノーブルとは?

福沢諭吉の「学問のすすめ」の冒頭--これだけが有名だけど残りがむしろ大事--ではないけど、 王侯貴族のような「ノーブル--noble」な身分には何十年も違和感をずっと覚えていた。 この理由もあって私は共和制の国に移住したいと以前から思っている。

ところが歳を取るにつれ、あることに気付いた。 それは、例え私が希望する共和制の国に移住しても、 その国がノーブルな方々をお迎えするときは外交上一般人とは異なる迎え方をしなければならないことだった。 ということは私はどの国に居ても住んでもノーブルな方々と無縁でいられない。

それで一体ノーブルとはどういうことか真剣に考えざるを得なくなった。 日々頭の隅で気に掛かりながら、 ある日ラテン語を独学で覚えていたら、 ノーブルの語源が「知る*」と知った。 「ブル(-ble)」は可能の意味だから、 元々の意味は「知ることのできる」だ。 つまり有名人。 有名人なら古今東西どこにでも存在する。 ならば共存するのは当然。

しかもラッキーなことにこの国には世界一ノーブルな方々が2千年は前からいらっしゃる。 よその国の偉ぶっている(例えば3色の旗の)連中は、 革命など起こして国王を処刑して絶やした野蛮人の子孫に過ぎない。

ということで、明日も良い日を!

* nosco (, noscere, novi, notum)、元々はcognosco (, cognoscere, cognovi, cognitum)、 知る、認識する、学ぶ、面識を持つ等の意味。 英語のknowの語源。


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