世界お遍路 千夜一夜旅日記

2007年09月23日(日) 映画祭最終日2本

11:40より 「酒井家の幸せ」
友近と、ユースケサンタマリア、今売り出しの森田直幸が出演の一時話題だった作品だ。
友近とユースケサンタマリアが夫婦。東のニンゲンであるユースケサンタマリア以外はギトギトの大阪弁である、という設定。
友近は、前の夫と長男を事故でなくして、今の夫と再婚、森田の扮する次雄君は、前の夫の子どもである。今の夫との間にできた4歳の娘もいる。
フツーの家庭に見えたが、ある日、ユースケサンタマリアの扮する夫が、好きな男ができたと家をでる。(今回の映画祭は、男・男のパターンが多いねえと思ったけど)しかし、それはカモフラージュ。夫は病気で余命あと少しで、家族に心配や負担をかけたくないために、ホモを装ってうちから消えたということが判明する。
てな、なにかおかしなところのある映画でおもしろかった・・友近とユースケの夫婦が絶妙。そのほかにも、赤井英和とか、仁鶴師匠とかわきも絶妙。笑えた。
この後、監督の呉美保さんと森田君がトークで登場した。

14:35分より 「ひめゆり」
ひめゆりの沖縄戦のドキュメンタリー。13年をかけた作品。今まで、ひめゆりの当人たちの証言を記録したものがなかった、いうのが意外だったが・・とにかく生き残った彼女たちの口からでるすさまじさ、哀しさ、苦しみ・・・。しかし、語り口はフシギと暗くなくて、まるで沖縄の空のようにすんでいた。
力作だった。
もう少し書きたいのだが、きょうは眠たいのだ。
じっくりと頭を使って作文する気力に欠ける。
明日にしまする。
1週間で10本見た。フリー券5500円は安かった。
でもさすがにつかれたわ。

沖縄へ行ったときに怒りをもって天皇には確かに戦争責任があった、と思ったものだが、今回も思った。天皇には戦争責任があった。
多分、それを一番身にしみて知っておられたのは昭和天皇のご自身であったろう。
苦しい生涯であったろうと、と思う。
今の天皇はそれをわかっておられるから、身を持しておられる。
沖縄へもいけばなにが起きるかわからないといわれても、断固として行くといわれたとか。
しかし皇太子は・・・わかっていない。
皇太子のチキンハートは有名で、かんしゃく玉をいたずらでばらまかれてから、警備を増やせとのたまったというし。とにかく、皇太子さんは「天皇の戦争責任」なんて全然考えてないだろう。そういうことを考えられるアタマがあれば、水俣病の原因をつくったチッソの社長だったM子さんのじいちゃんのお葬式に2日に渡っていったりはしないだろう。ウワサでは、チッソじいちゃんは、生前よく東宮にあそびにいっていたというし。(信じられん)
こういう人には「天皇家の原罪」はわからない。っていうのがかなしいね。
私は過激な天皇廃止論者ではない。
日本の憲法がいう「象徴」としての人格と徳があれば、おられてもいいかとも思う。しかし、皇太子を見ているとない。もうこのあたりで責任取ってもらおうか、終わりにしてもいいかな、と思う。
改めて「ひめゆり」をみて思った。

暑さ・寒さも彼岸まで。
これが正しいことを証明した今日のお天気である。


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