世界お遍路 千夜一夜旅日記

2007年08月24日(金) 恐山の朝・・・イタコ部屋の偵察に

5時に外を見ると、すでにお掃除をしている人(お坊さん?)がいる。
ほう・・はやい。
わたしも身仕度をして宿坊の前にある小高い丘に祭られているお稲荷さんと八大龍王さんを拝みに行く。
6時半より、勤行。
今日はお地蔵さんのご縁日、いいときのお参りになりましたというご挨拶があった。
ほうほう。
今晩は宇曽利湖で燈籠流しをするんだそうな。
勤行は、真言宗に比べると画期的に短い。
ただ、心経などは読まないので、勤行参加者が主体的に参加するところはない。
お地蔵さんのご真言をお坊さんがとなえたので、わたしは、わかったので唱えのでややよかったが。
真言宗の方がいいなあ、お勤めの形としては。
本堂に移動。
こちらは古い建物だ。
周囲に未婚で亡くなった人達の遺影や名前と共にウエディングドレスの人形が入れられたガラスケースたくさん。ウーム。

7時半より朝食。

食事が終わってから、本堂わきにあるイタコ部屋を偵察にいった。
おばあちゃんイタコさんが常駐しているのだ。
昔は大祭の時期だけだったらしいけど。
ちょうど、60代の女性2人と、男性1人が話を聞いているところ。
おばあちゃんイタコさんは白衣を着て、輪袈裟をたすき風にかけて大きめの数珠をくって座布団に座っている。そして、ごくふつうの調子で語っている。
まるで、世間話をしているようだ。
「もっど、はやぐにええぐすり(薬だ、多分)さ・・・」てな調子で語られるが、わたしに、半分もわからず。
もっとわかりよかったら、口寄せしていただきたいこともあったのだが、これではだめっす。あきらめた。

10時のバスで、下北駅へ。
バス停の前にあった霊場よもぎアイスを食べたけど、あんまりおいしくなかった。
さよなら、恐山。
また来てもいいけど、今度は、下北の民宿とかに泊まっておいしい魚を目一杯食べたいなあ。
青森駅着、12時47分。
食事をしてお土産を買って14時発に乗る。
エンエンと乗って、乗って・・・「舌の記憶」(筒井ともみ)を読む予定。



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