世界お遍路 千夜一夜旅日記

2005年03月15日(火) 庵治石のうんちく

庵治石(あじいし)の産地は、香川県の庵治町・牟礼町にまたがる八栗五剣山山麓である。
あの辺りをお遍路さんで歩いていて見上げると、白くえぐれているところが見えるが、その辺りが採掘場(丁場)である。
ホントの名前は、「細粒黒雲母花崗岩」というが、これは、実はポルトガルやインド、中国にもある。
だから中国庵治なる名前の石があるそうな。
「花崗岩のダイヤモンド」といわれていて、固い。
石英・長石を主成分とし、少量の黒雲母と角閃石を含む
構成鉱物のひとつひとつの結晶が極めて小さく、結合が緻密なため他地域の花崗岩に比較して硬い。
水晶と同じ7度という硬度のため細かな細工が可能であり水を含みにくいため、風化・変質に強く、400年は彫られた字が崩れたり、変色したり、艶がなくなったりしない。
ということで、「頑丈」で「強く」「いつまでも美しい」
外見の特徴は成分の黒雲母が微少なまだら模様に見えること。
「斑(ふ)<専門用語>」または「モク<専門用語>」と呼ばれる現象でよく研磨した石表面に黒雲母が特に緻密に入り、まだらな地模様に濃淡が出ることで、世界中の石材の中でも類がないそうな。
「遍路物故者供養の碑」にもこれがでている。
ワタシ的には、表面は一見地味な石なのに、一皮むくと見事な青白系のホントのお顔がでてくる意外性と美しさが好きだ。(これは一つものの自然石の場合だけど)

歴史的には平安時代末期から石の産地として知られている。
まだ掘ってはいるが、環境保護の観点などから、なかなか新規の開発ができにくい状況になっていて、残念ながら先細りの産業であるようだ。

お大師さんの故郷の石であるだけでなく、お遍路さんが見上げ、歩いた地の石でもある庵治石。ちょうどいいのが見つかって、いい石屋さんに巡りあえてよかった。

以上うんちくでした。
引っ越しの支度ができていないのにうんちくこいていていいのか、おい。
って自分に突っ込み入れている今日この頃のわたしでした。



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