世界お遍路 千夜一夜旅日記

2003年10月24日(金) 玉置神社 例大祭

今年は、2050年祭ということで何時にもまして盛大らしい。
早朝、千メートルあまりの玉置山の頂上で3000年、4000年の年を経た杉の巨古木に囲まれた神社は、雲一つない空の下で静まり返っている。
しかし、人間たちは諸々準備で忙しい
昨夜は3時半頃から声が聞こえていた。
あたたかいみそ汁、お汁粉を参拝者に振る舞うための準備等々でいそがいしのだ。
あの古木たちはこういった人の振る舞いをずうううっと見下ろして来たのだよネエ。
Kさんと私も5時半から起きて、巫女舞に使う草かんむりつくりや手に持つ榊と古代米の飾りなどをつくる。舞リハの時間の打ち合わせなども、雅楽の方たちと。ボチボチです。

仕度を終えて、ひと回り境内社をまわり、空には雲一つなく、何しろ高度があるので寒いが、空気は古木たちが浄化してくれるせいだろう。下界とは全くちがう「味」がする。
ああ、来てよかった、と思う。
まさか、こうなるとは思わなかったが・・・
朝食を終えて8時、雅楽の方たちと「習来」(しゅらい、と読む。リハサールのことを神道ではこういうらしい)を、祭主であるコンコウ氏の「神様によくお断りしてから、して下さい」ということで本殿で。
あまりに本式でリハをやるのは「神様に失礼」ということで、衣装はつけない。
レクエストされた時間7から8分に納めるように、適宜直す。
2回目、時間きっちり。
Kさん「平和の舞」、メリハリと堂々があってとてもよい。
雅楽の難しい先生も「いい舞ですね」とほめてくれた。
Kさん、大喜び、私もホッと「あれは神さまからの言葉ですから、ね」
8時45分、したく。
コンコウ氏に「明日は化粧もするんだよね」と念を押されていたので「私の旅行バックに入っていためったに使わないおしろい」口紅を2本塗り併せてお化粧をした。
Kさんも私も、化粧ってあんまりしないので「こういうのどうも苦手だね」「でも、巫女舞にはドーラン型のものを用意したほうがいいよ、要するに舞台化粧」などという話をしながら準備完了9時半。
10時の神事の20分前にはスタンバッテ、といわれているのででたら、Kさんはカメラマンたちの記念撮影の人気者に。「よき日に、巫女さんと写真をとろう」というわけである。kさん、青空の下、巫女の衣装と草かんむりが映えてとてもきれいである。「舞もうまくいくぞう」の予感。

結局神事が始まったのは10時5分すぎ。
本殿下で、整列して「祓え」を、手水を使った参拝者共々うけて、新しくできた大鳥居から昇殿する。
★祓えとは★
まず副祭主が結界を張った中にお供えしてある榊(神のよりしろ?)の前で祝詞を奏上。別の神主が低頭した上を榊ではらう、別の神主がますにはいったお水をパッパと榊の枝でまく。要するに、浄めですね。

昨日の宵宮は私も昇殿させていただいたが、今日は下で写真を撮るためにスタン張ることにする。
(この席が地元古老たちのすぐそば、彼らは「昔はここは女は昇殿させなかった」「昔とぜんぜん神事が違う」とか、けっこう大声でいっていてこれはあんまり感じのいいものではなかった。・・・このことに関しては、またいつか書きたい)

祭主が浄めたまえ祓えたまえの祝詞奏上、開扉の儀、海のもの山のものなどさまざまなお供え(すばらしい鯛やイナダが目だった・熊野灘が近いな、と感じるお供え。お供えを見ると果物野菜、魚すべて何種類もある日本の食の豊かさ、仏教がはいる以前のタブーなど何もなかったこの国の食を感じる)した後に祭主の神さまへの祝詞奏上。そしていよいよ奉納舞である。
楽の根が響く。
参拝者の前にでさせていただいて、下から写真をとる。
Kさん、きりり堂々としていてよい。
「神サンに見ていただく、喜んでいただく」のイメージトレーニング成功、である。
時間的にも、拝礼から納めまで7分30秒ほど。
リハより少しはやかったがGood!!
私も、多いにホッとしました。
その後玉串奉献
何しろ、平日の山の上なのに、参拝者は200から300人ほどはあろうか。
終了は11時半。大幅に時間が押しているが・・・マアやれやれだ。
姫路から、dサンやKYさんとお母さん、Oさんも見えた。
KYさんは私が電話をしてそそのかしたんだけど、よかった。だってこんなにすばらしい日だったんだから。
杉の樹齢が3000年を越すということは杉の生育環境が整っていたわけで、つまりはいつも深い霧にかすんでいることの多いお社なのだ、ここは。それが、雲一つない恐いようなよい天気。

やれやれ、で荷物を車に入れて、昼ご飯。
Kさん、「ご飯がおいしい」
そうでしょう、ご苦労様でした。
この後、御輿、奉納踊り、もちまき、聖護院の大護摩、行者さんたちの護摩・・すべて終わったのは、3時を過ぎた。
私は、もちまきの時、おもちより、5円玉をたくさん拾ろわせていただいて、Kさん、姫路組、行者さんの護摩グループのみなさんにおわけした。(それくらいたくさんあった、20から25個くらい??)
みなさん、喜んで下さって、よかった。
お金が斜め上から降ってきたという感じで落ちてきて、いいことあるかな、だった。
更に姫路のkyさん「えらいな、みんなに分けて。わし、たくさんひろっても、できるやろか」といいつつ、お礼をいって下さった。
こういうのも、うれしい。ここでいわれると、玉置の神様にいわれているような気がして・・・
でる前にコンコウさんにご挨拶したら、大きな御神酒から例大祭の記念の色紙、「神様からの金1封」までいただいて失礼した。
「今日の舞は神様に通じたよ」とコンコウさんがKさんにいわれて。
Kさんにとっては、何よりのことばであった。
よかったね。
私もうれしかった。
そして、何より、お祭りに来ていた人みなさん楽しそうだった。

8時20分の最終のひかり(夜行バスとのセット券で買った)間に合わせようと急いだが、大阪にはいったとたんに高速大渋滞。
結局新大阪、8時25分すぎ。
二人して「くやしいよね」としきり。
チケットチャラにしてのぞみに乗るか、ホテルに泊まって明日早朝帰るよといって別れたのだが、聞いたらチャラにしなくてもよい、手数料を少しとられるが払い戻せるとのことだったので、やれよかった、でした。
予定が見えないときは切符をセットで買ってはいけないことという教訓になりました。
で最終1本前ののぞみ9時10分発。
うちに帰ったのが12時半すぎ。
長い一日が終わったのでした。


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