世界お遍路 千夜一夜旅日記

2003年01月16日(木) ミステリーツアー イン 出雲

6時29分山口線小郡発。外はまだ暗いがそんなに寒くはない。
歯を磨きながら、ゆうべの夢を思い出した。そう、歯が抜けた夢。
何で、こういうときだけ思い出すんだ、といやな気分。いずれにしてもよい夢ではない。気をつけよう。
山口線は、3両編成の列車、おまけに座席に暖房がない。お尻からしんしんと寒い。脂肪がたくさん付いているはずの私のお尻でさえ寒い。仕方ないので、膝掛け代わりに持ってきた大判スカーフをしいた。
湯田温泉で、汚れちまった悲しみは・・・・の壁画を見た。そうか、このへん中原中也の故郷かな。
こうやって各停に乗るといろいろな発見がある。
都市部はどこに行ってもにたような景色だが、山間部にはいると景色が俄然個性的になる。
山口で2両切り離し。ついに1両で日本海側に抜ける。雪があるがさしてない。ただ気温はすごく低いようだ。木々に真っ白に樹氷が着いて美しい。
しかし、背中合わせの茶髪の高校生が朝からH話に盛り上がっているではないか。おい、山口の高校生、ヘンだぞ。してもいいけどさ、場所かんがえろって。
津和野着。ここは大昔きたね。
山の中で打ち捨てられたミカンの木は雪をかぶって鮮やかだが・・・・寂しい光景ではある。
で、へたくそな一句。
山中に うちすてられし こうじの木
             実のたたわなる 鳥ついばみて

やがて、益田着。
ここで、アクアライナー米子行きに乗り換えだ。
海辺を走る。
意外と穏やかな日本海だが、打ち寄せているごみで浜辺は汚い。
線路沿い、日本ずいせんが群咲きで花盛りであった。
出雲市着11時49分。一畑電鉄に乗り換えとネットにはあったが、駅の人はバスがいい、という。ハイと言うことで、12時ジャストの出雲大社いき。
30分おきに出ている。
25分ほどで着。
鳥居をくぐったとたんに足裏が反応する。(私の場合、足の土踏まずあたりが気に反応します)
かなり強い気だ。の割には、参道に続く松の大木の元気がいまいちなのがなぜだ?だが。老樹のせいかな。
本殿前。
ここは、はい、間違いなく「霊地」ですね。
気のおかげか、目まで、ぱっちりしました。
たぶん裏にある「弥山」の気がここに噴出しているのだろう、とおもう。
このお山、多分そう高度はないのだろうが、扇のように広がって孤立峰として堂々としている。
バスの中でこのお山の麓だな・・と思っていたらやっぱりだった。
「真剣にお願いの時は財布をのぞいてちくっと痛い額」という中田宮司さんのお教えを思い出して、ここではお札を投じた。敬意を表して、だ。宇佐では、でっかいコインだったんだけど、ね。
それで、祝詞、と思っていたら若い女の子が4人並んで、礼、拍手とかって号令かけながらお参りしている。
終わるのを待っていたら、彼女たちよろしくお願いします・・で終わり。
私思わず「いくらよろしくってお願いしても、神様に名前をいわないとわかんないよ、名前をいって、いいおむこさんおねがいします、とか彼氏が欲しいてかって・・といわないと・・ね」
名前をいって、お願い事は具体的に、これも中田宮司さんのお教え。
女の子たち素直にうなずいて「はいやり直し」。今度は大きな声で名前をいって、よろしく・・とかむにゅむにゅ・・とかいっていた。
それで終わると4人して「どうもありがとうございました」と私にいう。いいえどういたしまして、あんたたちいい彼氏できるよ。(と心の声)
本殿の横に「お庭ふみ」のことが書いてあった。
つまり、結界の中に入れてくださるのだ。私の場合、下がジーンズだから・・どうか。もう一本あるし、着替えてもいいけど・・・・・朱印を頼みながら話してみた。
朱印をかいてくれた人は困惑の表情。上の人にきいて・・・だって、申し出ろと書いてあるからいったんだけどな・・・
しばらく待っていたら、「上司」らしいこれまた若い男(じゃない神官さん)が出てきて「だめです、それなりの正式な服装をしていただかないと・・」「着替えられますけど・・・」「通りすがりの観光客の方は困るんですよ、・・・ちょっと、それなりのきちんとした正装できていただかないと」「それは観光といわれればそうかもしれませんが、ちゃんとお参りしに来たんですよ、遠くから来ているし、是非と思うんですが」「しかし、ちょっと、こまりますので」「あのイスラム教でさえ、、入りたいという異教徒のために、それなりの支度を用意してますよ、どうしてそういう用意がしてないんでしょう・・」「ここは神道ですから、イスラム教ではありません」これは、いやな顔をして馬鹿にしたようにいわれた。例がよくなかったらしい・・・
しかし、いいことはどこの宗教でもマネしたら、という意味であたしはいったんだけどな。(とはいわなかった、どうもかお見ていた言う気がしなくなった)神様はこんな風に差別されない、という確信はあるが、喧嘩はやめよう。
「わかりました、神道のために残念です」
そういって、背を向けた。
今日のいやな夢見はこれ、だったんだ。
天理教の本部なんて、巡礼のしたくなのに案内してくれたよ。
モスクも教会もジーンズでだめなとこはなかった。
一周してまた本殿の前に来たら、ちょうどお庭踏みをして出てきた中高年の男2,女3人のグループ。男は確かに背広姿だが、女はセーターにスカート、もう一人もセーターにスラックス、ではないか。女はスーツじゃないよ。あの男(若い神官)はそういったんだけどね。
よっぽど、もう一度いって、話が違う、あれだったら、私だっておすぼん履き替えたらいけるよ、といってやろうかと思ったが、まあやり合いしそうだったからやめた。
しかしでも、「お庭踏みをして大国主尊におすがりしたい方は申し出て・・・」云々の説明を読んで、じゃ、といってしまう私が非常識だったのかしらん・・・・・
何か、こういうときの常識・・・ってあるのかなあ。
ああ、出雲教(?)とかにはいっていないとだめとか・・・
わからんな。
悪夢の結果がこういうことだったとわかってよかったけど、今日の謎だ。
神社本庁はこどものためのページとか作ったようだけど、こういう訳のわからん閉鎖性を何とかしないといけないと思うよ。
                                     本殿の周りを 3周して、日御碕へ。
バスは私一人の乗客。
バスの運転手にこの話をして、そんなに神様に失礼なカッコでしょうかね。確かにジーンズは困るかもしれないけど、着替えるといっているのにねえ。
運転手、ふーん、それはヘンやねえ。おかしくはないよ。
もしかして、ご祈祷申し込んだ人だけとか?それが常識?
だったら、ご祈祷の後にとか書いておいてくれたらいいのにねえ。
どうも腑に落ちないというか、いやな気分ではあるのだが、神様はあれを喜ばれない・・という確信だけは私にあるので「悲しき出雲大社」であった。
しかし、あそこが聖地であるということと「娑婆のニンゲンもんだい」は次元が違うし。

日御碕神社は、ここに「海から来た人たちが初めて上陸したとこ」なのではないかしら?
と、頭はすぐにタイムスリップしてしまう。
海鳴りの響く古さびた神社だった。
大社の地は、このへんに勢力を持っていた古代人たちが「気枯れ」したときにおこもりして力を取り戻す、そんな「いやし地」だったと思うのだが。
まあ「温泉」みたいなもんですな。

駅で出雲名物のわりこそばを食べて、(おいしかった)17時47分、岡山行き乗車。
明日は、吉備路かな。
みっちーせんせい、みやけのおっちゃん、くれーてさん、よっさん、明日、ちょこっと、吉備津彦神社お参りさせていただきます。


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