2002年01月19日(土) |
第25夜 カッパドキア ギョレメ村 ヤマツアーズ |
9時40分。ほっとする間もなくヤマツアーという現地の旅行社の車がお迎えです。 見学の車には、二人の先客。 「私はバスが遅れたのでさっきイスタンブルからついたばかりで食事どころかお茶も飲んでない、せめてお茶の一杯くらいは飲ませろ」 私はゴネゴネしました。 「わかった、じゃお茶はうちの事務所で飲め、とにかく乗れ」 運転手はいいます。 そんなわけで、私は二人の先客を車に待たせてヤマツアーのオフィスで「アップルシャーイ」をごちそうになりました。 事務所にいたひとりのニイさんは少しだけ日本語、それも関西弁がはいった、を話すんです、びっくり。(この「大阪ニイさん」とは、この後も関わります) ★☆★☆★
二人の先客はオランダ人でした。ひとりの人はどう見ても日本人か中国人か・・でしたから「ふーん、きみもオランダ人」とは思いましたが、オランダとはそういう国です。 最初にいったのは「ギヨレメ野外博物館」。 ここは、修道士たちの隠れ家だったので教会がたくさん残っていて、奇岩をくりぬいた修道士のための学校までありました。 ここでは主にその見学となります。
ガイドのおニイさんは、熱心なモスレムらしくて、手にしたモスレム数珠を常にくっていますが、顔は胃弱のキリストみたいであまり笑いません。(名前は忘れちまいました・・メモしてなかった <(_ _)> この胃弱キリストニイさんに2回連続で案内してもらったのに・・困ったモノです) とてもゆっくりした、簡単英語で話してくれるのでわかりやすいのですが、でも、アタマがしょっちゅう翻訳状態というのは思考回路がショートしそうになる・・疲れます。 以下にお兄さんから聞いたお話を箇条書き。 ※ 4世紀頃からキリスト教徒が住み始めたが、6世紀頃から迫害の逃れたキリスト教徒たちが多くこの地に流入。修道院や教会、隠れ家をつくった。 ※ 1000くらい、今もいろいろな施設が残っている。 ※ いくつかのフレスコ画が描かれた岩窟教会に入ったが、美しさ、大きさで群を抜いていたのは「トカルキリセ」。バングル教会<止め金具教会>とも言われているのは、内部の装飾に「止め金具」のような模様を使っているから。 ※ 内部の装飾が時代が下るに従って、偶像崇拝を禁じているイスラム教の影響で抽象的になった。 ※ 渓谷の向こうに鳩の巣穴が無数に開いていた。胃弱キリストニイさんが「どうして彼らは鳩を飼ったのか?」と、我々3人に質問を出したので、私は、即、「食べるため」と私が答えたらニイさん、いやな顔をした。 「エジプトでは食べる」<エジプトでは鳩料理は高級料理。貧乏旅人の私は食べんかったが>とさらにいったら、ここはトルコだ、我々は食べない、とにこりともせずにいわはりましたわ、フン。 正解は、渓谷で畑や果樹園をやっていたので、それらへの肥料。鳩の落とすフンで土に栄養をつけていたんですね。いわゆる「有機農業」していたというわけなんですってさ。なーるほど。
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昼になってレストランへ。 我らがお客三人の話題はなんとローカルにもアムステルダムでした。 昼からは、アワノスという手作り陶器の名産地、ワイナリー、最後にあのきのこ岩が林立するパシャバー地区。 昼からの日差しは強く、空はあくまで青く・・・いい写真が撮れていたのに・・しょぼん。
★☆★☆☆ ツアーが終わってホテルに帰るとすぐさまベッドに入りました。 夕方近く起きて、ホテルから歩いてすぐの山に登りました。 夕日を眺めるために・・すごい夕日でした。奇岩が林立して、そこにところどころ明かりがともりはじめるのは不思議な景色でした。カッパドキアは小宇宙を創出している、太古から・・・そんな気がしました。 この夕日を見ただけでも、この世界遺産の地に来たかいあったというモノです。 陽が落ちると一気に冷えます。 ホテルへの帰り道、女の人たちが木につきながら、乾燥のために天然干しぶどうとなったブドウを木からもいでいました。 挨拶をしました。 夕方のギョレメは明かりが温かくて、何だか人恋しくなって、だれかと声を交わしたくなるんです。 レストランで、中国からはるばるアジアを横断してきた大阪のご夫婦に会いました。 お話ししました。二人とも心が開いたすてきなお顔で、きっといい旅しているんだろうなって感じでした。
ホテルの建物は石、暖房は温かいし、何よりはいると音がしない。しーんとして静かです。入り口は二重でした。冬は寒いんでしょう。 >>>>>>>>1月19日 本日のできごと>>>>>>>>>>>
夜中にヨドバシで買った「英語耳タコ大作戦」というソフトをPCにインストールして遊んでいたら深夜3時。起きられなくて布団から出たら11時を過ぎていた。 こういうのはよくない・・反省。 新聞連載の校正、メールの返事、FAX、電話等々をしていたら夕方。 昨日Tサンからもらった「イブリガッコ」<スモークしたたくわん漬け 秋田名物>でご飯を食べる。うまい、ホント。わたしの好物だ。 田舎から、お米、おもち、そばが宅急便で届く。ありがとうさんでした。 忘れてきたトルコの旅メモもはいっていた。よかった、更新ができる。
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