世界お遍路 千夜一夜旅日記

2002年01月17日(木) 第23夜 トルコは デリシャス カントリィ

 トプカプ宮殿前にそびえるアヤ・ソフィヤは、赤い外壁で覆われた大聖堂です。元々は、ギリシャ正教の総本山だったらしいが、モスレムの国になってからはモスクに大改修。モスクにはつきもののミナレット<尖塔>や、聖地メッカの方向を示すミフラーブがつけらて、偶像崇拝が禁じられているためにキリスト教系の壁画が塗り込められたり・・。でも今は博物館としてギリシャ正教時代の姿を見せています。
 修復中だったので、ばか高い天井の美しい形や模様の全貌を見ることができなかったのが残念でした。
 北の回廊に「湿った柱」というのがあって昔からそれにさわると「目が治る」とか「子宝に恵まれる」といわれているらしくて、人が集まっていました。
 キリスト教の聖堂の時も、モスクになってからもこの「ご利益」は変わらないらしくて、人の願いは宗教関係なくにたようなものなんだということなんでしょう。
 もちろん私もさわりました。今さら「子宝」じゃ困るけどね。ジトっとした感触で、今ひとつ気持ちよくありませんでしたな。

★★☆★☆
 
 アヤソフィアから百メートルも行かないところに向かい合って立っているのが「ブルーモスク」。正しくはスルタンアフメット・ジャミーイ・・・建てたスルタンの名前がそのまま正式名になっています
 ミナレットは6本あります。ブルーモスクといわれるようになったのは、内部が青色のイズミックタイルで飾られているからです。
 確かに入ったら、その繊細な美しさは「ほーほほううう」でありました。
 入り口で靴を脱ぎ、持っていたスカーフをかぶり、もちろんお祈りの時間は信者以外はダメ・・といろいろと手続きがありますが、一見の価値ありです。

★☆★☆☆

 見学すると空いてくるのはお腹、であります。
 トルコはその辺でたべるのものがうまい・・のです。エジプトで壊したお腹を抱えていましたので、かなり注意深くはしていましたが、いくつか美味しいものを紹介しましょう。
 貧乏旅行者ですから大したものは食いませんが、ね。
 
◎トルコピザ
 細長いパン生地の上にチーズがたっぷりとのる。のるというより、えぐったパン生地の中にチーズがはまっているという感じ。とにかくチーズが独特の味の濃さでうまいんだわ。

◎トルコサンドイッチ
 トルコファストフード。エジプトのシャワルマふうだが、トルコのほうが野菜がたくさん挟まっていて日本人の口には合う・・・と思う。これ、しょっちゅう食べていた。安いしボリュウムがあるし・・。
 
◎魚、貝、イカの料理
 魚介類がぎょっと<サブイシャレですまぬ>するくらいにうまい。それから、港で売っている鯖サンド。
 一度、宿のチエコさんにおし得ていただいたレストランでちゃんとしたコースで魚料理を食べたが、ソースもかなりいけていました。トルコワインも美味でした。

◎焼き栗・焼きとうもろこし
 焼き栗をたべました。まん中に筋を入れてわってから焼く。栗ウリのオッさん、こじゃれたお洋服をきていて、これがまたいい。栗は時期モノみたいです。

◎カッパドキアで食べた壺料理
 郷土料理でありました。
 素焼きの壺に肉や野菜を入れて焼く。それをふうふう状態で客の前に運び、目の前で割ってくれる。アッヒ!アチチ!とかいいながらワインなんかと食す。陽が落ちると一気に寒くなるカッパドキアにはぴったりの一品だった。

 お菓子・パンもみんなうまかったです。
 
 トルコは正しい食文化の国です。
 トルコ料理を食べるために、あのワインを飲むためにまたトルコに行きたいくらいじゃ。
 

>>>>>>>>> 1月17日 本日のできごと >>>>>>>>

 16時47分発の電車で、帰浜。
 県境では雪が降っていた。スキー場も営業中。
 深夜?11時、帰宅。トルコの旅メモを甥のPC側に置いてきたので電話。ところがない・・・困った旅日記の更新ができない・・・。
 
電話のルス録がいくつもちかちかしているので再生したら、「あなたの作品が優秀賞に選ばれました」とうれしい留守電が入っていた。
 昨年9月、旅に出る前に出していった「交通事故を闘う」というヤツ。そもそも2000年にシベリア鉄道を旅に行くきっかけになった大事故の体験を書いたものだ。
 なにより、賞金がけっこうでることがうれしいです、はい。
  ヘビ皮・黄色財布の効果が出たのか?!
 永年失業者、で、職業「旅人」なんて書いているわたしとしては望外の「喜び的新春」となりました。ありがとうございました。

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