おひさまの日記
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「ほめるとは、 お世辞を言うのではなく、 相手のいいところを見つけて、 それを伝えることです」
そう教えてくれた人がいた。
空港の免税店に勤めていた頃、 販売研修でお世話になった素敵な女性、 ニナ・リッチのスーパーバイザー、 Iさんだった。
ディーラーの営業の前は、 成田空港の免税店で販売員やってた。
同期の中には、 キャビンアテンダント(当時スチュワーデス)の 試験に落ちたから仕方なく来た、 って人もいたし、 茨城の田舎から出てきた、 なんだか垢抜けない私とは、 まるで違うキラキラした人が多かった。
ひとりイモっぽい(爆)感じで、 何年使ってんだよ!?みたいなヨレヨレの、 無印良品のナイロンバッグで通勤するも、 周りはみんなヴィトンだのシャネル。
気後れしたわぁ…
免税品販売の仕事も、 うだつがあがらず、 なんとなくただやってる日々。
そんなある日、販売研修があり、 その講師だったのが 冒頭の名言を発したIさんだった。
「ほめるとは、 お世辞を言うのではなく、 相手のいいところを見つけて、 それを伝えることです」
販売研修であり、 いかに売り上げを上げるか、 そういう趣旨ではあるものの、 彼女の研修は…
人として心を砕く、 出会う人に喜びを与える、 喜んでくださる顔を見て自分も喜ぶ、 それに尽きる、 売り上げは単なるその結果、 そんな内容だった。
なんかよくわかんないけど、 心が騒ぐ、 もっと聞きたい、 もっと知りたい、 そんなドキドキした気持ちになった。
そして、 カルカン、猫まっしぐら、 ならぬ、 研修、イもっこまっしぐら、 となったのだった。
講師のIさんが言う。
「相手のいいところを見つけて、 それを伝えることは、 販売に限らず、 私達の生活の中でも大切なことです。 仮に、あまり良い印象のない人でも、 探せば必ずいいところがあります。 それを見つけて相手に伝えることで、 自分がまず相手を認めることになります。 それが大事なんですよ。
気持ちよい人間関係が生まれて、 色々なことがスムーズになります」
Iさんに質問をした受講生がいた。
「いいところが全くない人がいたら どうするんですか?」
すると、Iさんはこう答えた。
「いいところがない人はいません」
おおおおお!( ;゚Д゚)
Iさんから教わったことを 実践してみると、 あんなにつまらなかった仕事が 楽しくなった。
なぜ?
それは、お客様と仲良しになれるからだ。 話も弾み、ついでに商品の話もし、 免税品もお買い上げいただく。
それ以前は、 売ろう、売ろうと必死で、 買ってくれないと、 ふんっ!って思ってたのに、
それからは、 買っていただこうと、 買っていただけまいと、 気持ちよくお客様を 見送ることができるようになったのだった。
Iさんとの出会いは、 私の人生を大きく動かした。 イモっこの売り上げは以前より伸びた。
バッグはいつまでも ナイロンバッグのままだったけど(笑)
いいところを見つけることと、 好きになることは、 必ずしもイコールではない。
あの人ビミョーだけど、 でも、こんないいところはあるよね、
そんなんでいいと思う。
ま、人間だから、 とにかくキライなの、全部イヤなの、 そんな感情があっても、 それはそれでいいんだろうし ( ̄▽ ̄)
ただ、それを、 どう扱うかが大切なのであって。
Iさんの言うとおり、 これは、仕事だけの話ではない。 すべてに言えること。
認めて受け入れた分だけ、 自分の世界は軽やかになる。
重要なのは、 社交辞令でお世辞を言うのではなく、 本当にその人のいいところを探して、 それを言葉にするということ。
持ち物でも、雰囲気でも、 どんなものでもいい。
すると、その言葉にしたことは、 自分にとっても事実になるし、 その分相手を認めることにもなる。
人を認めるのはうれしいものだ。 人に認められるのはうれしいものだ。 そこから生まれるものは素晴らしいもの。
やってみる価値がある。 ゲームだと思ってやってみる。 あらゆる試みは、 私にとってゲームなのだ。
そして、人生を豊かにしてくれるのは、 大体そんな人生ゲームだったりする。
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