おひさまの日記
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2010年04月21日(水) ヘンカオアンナをほめちぎった夜

アンナは子供らしく、
いかに宿題をさぼるかとか、
いかにやるべきことからうまく逃げるか、
そういうのを考え実行する達人だ(笑)

で、かーちゃんに怒られていた。

すると、急にもわぁぁぁ…みたいなヘンカオをした。
そう、あくびを必死にかみ殺していたのだ。

私はそれを見て

「我が子ながらなんて立派なんだ!」

と思った。

それまでお説教モードだったのに、
そこから、私はアンナをほめちぎった。

「今、あくび出そうだったでしょ。
 でもぐっとガマンしてたでしょ」

その私の問いに、彼女はびくついた。
怒られると思ったのだろう。

「エライ!
 エライぞ、アンナ!
 ママが話してる最中だったからガマンしたんだね。
 なかなかできるもんじゃないよ。
 スゴイ!」

アンナは「へ?」って感じの顔だった。
あくびをかみ殺したことは無意識の行動だったみたいで、
言われて初めて、あ、うん、そう、やったよ、って感じだった。

人が話をしていても、平気であくびをする人がいる。
失礼だなぁ、と思う。
退屈でわざとそれを示そうとする人も中にはいるだろうけど、
そういう人の多くは無意識でやってるみたいだ。
大人でも結構いるもん、そういう人。

私が子供の頃そんなことしたら、
次の瞬間親父の怒鳴り声が飛んできたんだけどな。

アンナはいつの間にそんなこと覚えたんだろう。
エライなぁと思った。

ほめられて急にゴキゲンになり、ノリノリではしゃぎ出したんだけど、
また宿題の話でへしょんとなった(笑)

でも、最後に言った。

「勉強も大切だけど、それよりもっと大切なことがあって、
 アンナはそれができるんだ。
 それは本当にスゴイことなんだよ。
 だから、そういういいところをうんと伸ばして、
 で、宿題もやんな」

最後のひとことを聞いたんだか聞かないんだかわからないけど、
その後アンナはテンションが高かった(笑)

子供から学ぶことは多いなぁ。
私はそういうところ、きちんとできてるかしら。
ひとつ前の日記の、意識と無意識の話じゃないけど、
自分がしていることのひとつひとつを意識するってのはとても大事。

こんな話がある。

あれー、誰だったかな、恐らくマスター、
マスターがいる茶室に弟子が呼ばれて入っていった。
マスターは弟子に聞いた。

「今お前が入ってきた時、
 傘は左側にあったか、右側にあったか?」

弟子は答えられなかった。
傘の位置など気に留めていなかったからだ。
マスターは言った。

「あと7年修行しなさい」

弟子は反論した。

「たったそれだけのことで7年もですか?」

マスターは諭した。

「たったそれだけのことではない。
 常に意識をしてすべてを見ていることが重要だ。
 それができるようになるためにあと7年修行しなさい」

そして弟子を帰した。

そんなお話。
深いデス。

意識をして物事を見るということ、
無意識にしていることに流されて大切なことを見落とさないということ、
その重要さを教えてくれるお話。

昔この話を読んだ時は、厳しすぎ!って思ったんだけど、
ひとつの逸話として、今はなんとなくわかる。

アンナ先生、貴重な時間をあざしたーっ!


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