おひさまの日記
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私はお母さん11歳だ。
アンナが生まれてから11年とちょっと、 アンナと過ごした時間と同じだけお母さんだ。
11歳って言えば、小学5年生。 私はお母さん年齢で言えばそんなもんだ。
5年生だった自分を思い出すと、 笑えるくらい未熟で、でも、一生懸命だった。
きっと今のお母さん11歳の私も、そうに違いない。 笑えるくらい未熟で、でも、一生懸命。
ちょっとばかり感情的になってしまい、 色々イヤないい方しちゃった今日の夜、 ベッドに入ったアンナに言った。
「ママね、まだ上手にお母さんできないの。 だからアンナをつらくさせちゃうこともあるんだ。 ごめんね。 でも、上手にお母さんできるように頑張るよ」
って。 アンナは笑っていた。
「ママはアンナが大好きだよ」
「アンナもママが大好きだよ」
「こんな怒ってばかりのこわいお母さんが好きなんてへんだね」
「うん、アンナへんだから」
「さすがへんなママの子だけあるね」
そんな会話をしてお互いくすっと笑った。 そして、手を振って彼女の部屋のドアをパタンと閉めた。
いつでも一緒、どんな時も私の後を追って、 トイレにまでついてきていた小さな女の子はもういない。 眠る時もひとり別の部屋。 自分の意志で自分のしたいことをするおねえちゃんになった。 親とも距離ができた。 もう友達といる方が楽しいらしい。
立派になったね。 成長したね。 さびしいけど素敵だと認めるよ。
ねぇ、アンナ、 ママは少しでもあなたの心に何かあったかいものを残せているかしら? あなたが大人になった時、思い出して心の支えになるようなものを。 傷つけるだけでなく、時にはうまく愛せているかしら?
お母さん11歳のママは、 これからもアンナと一緒に成長していくよ。
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