おひさまの日記
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2009年08月01日(土) たくさん泣いてもいいですか?

恐ろしい夢を見た。
それは、それは、恐ろしい夢だった。
夢の中で、怯え、どうすることもできず、叫んだ。

その時だった。
夢の中に母が現れた。
母は私に「おいで」と言って、自分の布団に私を入れた。

ぶるぶる震える私を布団の中で抱きしめて、

「だいじょうぶだよ。
 だいじょうぶだよ」

と、繰り返した。

私は母に抱かれて落ち着きを取り戻した。
恐怖は消え、安堵感でいっぱいになった。
穏やかで、安らかで、あたたかくて、心地よかった。
忌まわしいすべてのことが魔法のように終わった。

「お母さん、ありがとう」

そう言った自分の声で目が覚めた。

真っ暗な中、私はベッドにひとり横たわっていた。

夢か…

毎日の中、色々ある。
本当に色々ある。
大人になり、子供の頃のように親に頼ることは少なくなった。
ましてや甘えるなど。

けれど、私が母のお腹に入った日から今日まで、
ずっと愛され続けてきたのだ。
大切に大切に見守られてきたのだ。
私はそれを改めて知った。
それがどれほど大きな愛なのかを。

そして、私自身、深い深い部分で、
どれほど親を愛し、頼りにし、心の支えにしているのかが、
よくわかった、よぉくわかった。

暗闇の中で泣いた。
あたたかい涙だった。

お父さん、お母さん、ありがとう、本当にありがとう。
私は今も愛され大切にされているんだね。
あなた達に出会ったその日から。

たくさんひどいことをされたよ、傷つけられたよ。
けれど、その根底にある愛も、たくさん受け取っていたんだね。
痛みの方が大きくて、なかなか気づけなかったけど、
その痛みをわかってほしくて、気づきたくなかったけど、
私は確かに愛されていたし、愛されている、これからも愛され続ける。
それは無償の愛。

ありがとう、ありがとう、ありがとう。
心からありがとう。
お父さん、お母さん、うれしくてたくさん泣いてもいいですか?

神様、素晴らしい夢を、素晴らしい贈り物を、
ありがとう、ありがとう、ありがとう。


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