おひさまの日記
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少し前まで、ネットでできる無料のパズルゲームにハマっていた。
ひとつクリアする度に難しくなりながらステージが変わってくんだけど、 どうしてもクリアできないステージがあった。 いつも、そこで終わってしまう。
来る日も、来る日も、そのパズルゲームをやった。
クリアしたい、どうしてもクリアしたい、 クリアして次のステージに行きたい。
いつしか、そのステージをクリアしないと、 人生でいつまでもくすぶって、このまま先に進むことができないような気がしてきた。 逆に、そのステージをクリアしたら、自分が変われるような気がしてきた。 人生も変わるような、そんな気が。
気軽に始めたネトゲが、いつしか自分の人生を投影したものになってしまっていた(笑)
ネトゲはこわい。 自分をコントロールしないと現実に支障をきたす。 ハマっていつまでもやり続けてしまう。 ちょっとそんな危険を感じのたので、 1日に2回挑戦してダメならまた明日、と自分のルールを決めてやっていた。
どれくらい挑戦し続けただろう。 かれこれ、3ヶ月くらいかしら。 ある日、突然、そのステージをクリアした。 いとも簡単に。
あ、できちゃった。
できた瞬間は、ドラマチックじゃなく、気づいたらパズルが完成していた感じ。 もちろん、うれしかったし、達成感はあったけど、本当にあっけなかった。
そして、念願の次のステージ。 難しいだろうと思っていたそのステージは拍子抜けするほど簡単。 そこからまたどんどん進んで、あるステージをクリアできずに終わったけど、 もう、そこから先は挑戦しようとは思わなかった。
そして、その日、私はそのパズルゲームを卒業した。 そのゲームをしたいという欲求もなくなっていた。
目標としていたステージをクリアした後、 私の人生が変わったかと言うと、別になんの変わりもなく、 いつもの毎日がそこにあるだけだった。
何も変わらなかったけど、ひとつだけ言えることは、 どうしてもクリアできなかったステージをクリアすることで、 ものすごくすっきりして気持ちいいってことかな。
クリアするまでにものすごい回数挑戦したし、 それによってコツをつかんで上達したからクリアできたんだろうし。
あっけなく、淡々と、終わったけど、 それは、あっけなくなかったし、淡々としたもんじゃなかった。 終わったからそう思うのであって。
面白いもんだ。
まるで人生みたいだと思った。 なにが?って、それ書くとすんごく長くなりそうだし、 もう眠いので書かないけど、色々。
そして、私は毎日郵便局のパートに向かうのだった。 それが決してムダじゃないってことが、なんかわかった気がした(笑)
私は毎日人生ゲームのコマを進めている。 そのゲームに終わりはなく、紆余曲折色々ありつつ続くのだ。 ドラマチックなのは何かの結果ではなく、その結果に辿り着くために経過だ。 その経過の中で体験することの中に贈り物がたくさんある。 そして、結果さえも経過なのだ。
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