おひさまの日記
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2005年02月27日(日)

昨日、叔母が亡くなった。
まだ暗いうちに危篤の知らせを受けて病院に駆けつけ、
親族が見守る中、朝9時ちょうどに叔母は息を引き取った。

私は人が息を引き取る瞬間に初めて立ち会った。
叔母は静かに静かに呼吸を止めた。
私はずっとそれを見ていた。

初めてそれを体験し、
死そのものを軽視ししようとする自分がいた。
実は受け入れ難いゆえにそうしようとする自分。
今までも愛する人との別れという意味で確実に怯えていた死を、
目の前ではっきりと見ることで改めて現実として捉えざるを得なくなり、
未来に訪れるであろう数々の死を恐れて心を閉ざし始める自分がいた。
叔母の死に対しても無感覚になろうとしている自分を感じている。

無感覚なんだけど、ふたをして無感覚になっているような、そんな感覚。

また、崩れ落ちるように号泣する親族の中で疎外感を感じたり…

私だけが血がつながっていないのだから、
毅然としていなくてはいけないと思ったり…

泣いている妹を抱きしめるダンナを見て、
私のことはこれっぽっちも触りも抱きしめもしないのに、と、
叔母の死とは全く関係のない苛立と悲しみの感情を感じ始めたり…

色々な感情や感覚が私の中に湧いてきた。

人の死とは本当に多くのものを贈り物として置いてゆく。

今週、通夜と葬儀が執り行なわれる。
慌ただしさが過ぎた後にやってくる感情をしっかりと受け止めようと思う。

生前、金銭問題でもめて色々あった人だったのに、
逝ってしまったらこんなにも悲しいものなのか。
叔母のやさしかったことだけが浮かんでくる。


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