おひさまの日記
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先日、人からある誘いを受けた。 私は断った。 行きたくなかったからだ。 その理由として、まさか行きたくないからとは言えず、 ありもしない用事があると嘘をついた。
よくあることだ。
けれど、今日、それについてしみじみ考えた。
嘘。 ついてはいけない嘘と、ついてもいい嘘がある。
人の誘いを断ることで例えれば、 状況や、相手と自分の関係の深さによって、 正直に伝えたら角が立つ場合と、正直に伝えても問題ない場合があり、 それを考慮するのがマナーでもある。 言葉を濁すという上手なかわし方だってある。 大人同士、その辺は暗黙の了承でわかり合ったりもする。 嘘も一概に悪いとは言えない。
けれど、思った。 嘘が当たり前になっていないだろうか? 嘘をついて当然という気持ちになっていないだろうか?
嘘をつく場合、 こちらが勝手に相手の反応を推測している。 本当のことを言ったらヤバイと判断するから、 嘘をついてその状況を回避する。
そして、それが当たり前になって、 本当に大切な時、真実を伝えなければならない時にまで、 嘘をついてはいないだろうか?
大切な人との大切なコミュニケーションの時にまで、 無意識に嘘をついてはいないだろうか?
自分を守るための嘘が、 自分の大切なものを遠ざけたり、壊したりしてはいないだろうか? そして、それが自分を追い詰めたりはしてはいないだろうか?
自分を嘘で固めてしまって、 いつの間にか本心を語らなくなってしまっていないだろうか? どうせわかってもらえないから、 どうせ言ってもムダだから、 どうせ言ったら怒られるから、 そうやって何かから逃げ出してしまってはいないだろうか?
嘘をついてもいい。 でも、それは、本当に必要な時だけ。
真実を語るべき時にまで嘘をついてはいないだろうか? 勇気を持って真実を語ることを忘れてはいないだろうか? 自分を守るために嘘をついて、本当の自分を追い詰めてはいないだろうか?
嘘は嘘を呼ぶのだ。
今日、そんなことを考えていた。
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