おひさまの日記
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2004年05月05日(水) ゆけゆけ、小心者

「お酒弱いんです」って言うと「嘘!?」と言われるのと同じくらい、
「小心者なんです」って言うと「嘘!?」と言われる。

とにかく私は小さい頃から小心者。
人前で何かすることは愚か、
人に自分の考えや気持ちを伝えるなんて、
絶対に、絶対に、あり得ない子供だった。
授業で先生にさされて心拍数がマックスに達して耳まで赤くなる。

小心者であり、あがり症であることを恥じ、
緊張や赤面、震え、不安やドキドキで。
ひどい時は小鼻が勝手にひくひくし、
ふがふが言って大笑いされたこともある。
一時軽いチックになったり。

今はどうかと言うと、基本は変わってないけど、
人との接し方が変わった。
って言うか、開き直った。
どんなふうに…、と言うなら、
太宰治の「人間失格」の主人公みたいな振る舞いを覚えた。
人間失格ではそれを「道化」と呼んでいる。

例えば、顔が真っ赤になったら、
昔は、うつむいて嘲笑が引くのをただ悲しく待っていたけれど、
開き直ってからは、自分からそれを笑いに変える。
「あはは〜、キンチョーしてタコみたいになっちゃった〜」などと言い、
みんなと一緒に笑ったりする。

これやると、メチャクチャ楽なんだよねぇ。
なぜか全然恥ずかしくないの。

これは、駅のホームで転んだ時、
「いてて、転んじゃった、へへ〜」と、そばにいる友達に言って、
一緒に笑ったりすると何でもないのに、
ひとりの時に転んで、無言でこっそり立ち上がり、
何事もなかったかのようにそそくさと立ち去ると、
異常に恥ずかしい心理に、すごぉくよく似てると思う。

なんでもそうやって自分から、
「私こんなんです」ってカミングアウト!?するようになってからは、
気持ちがメチャクチャ楽になって、
今度は、緊張したり、赤面したり、震えるのが怖くなくなって、
平気で緊張したり、赤面したり、震えたりするようになった。
小心者ゆえに感じる不安もドキドキも減ったんだと思う。
自分の恥ずかしかったことを無理矢理悲痛に笑ってるんじゃなく、
そうすることで、あ、たいしたことないんだ、って思えるようになった。

生きて来た中で身に付けた方法だけど、
これは単純に発想の転換なんだよね。
発想の転換によって、私の中にインプットされた情報、
○○は恥ずかしい、○○はいけない、という、
自分をいさめる観念が変化したんだと思う。

人との付き合いもそう。
誰かとの関係で、あれ?なんか気まずい?と感じたら、
先にコミュニケーションを取って、事実を把握するクセもついた。
自分から不安を取り去ってあげるためだ。
実際に問題があれば、それを解決するために動けるし。

そんなこんなで生きてきて、気付いたら、
マイク持って歌ったり、司会したりするようにまでなってた。
「いや〜、緊張して震えてますよ〜」とか言いつつ。
人が怖いのに、人が大好きになったし。

いまだに小心者なんだけど、
それがどうした!って感じで、日々やっとります。


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