おひさまの日記
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2002年12月09日(月)

今年の雪は早い。
朝起きて、さみーなー、オイッ、と思いながら、
ストーブ(ファンヒーターぢゃないの、ストーブやかん乗せ派)をつけ、
窓の外に目をやると、雪!

寝室に走り「雪だよ!」とアンナに伝える。
彼女は飛び起きる。
いつもはいくら起こしても起きないのに、一発でベッドから出て窓まで走った。
「ママ、雪、雪!」とはしゃぐアンナを見て、昔の自分を思い出す。
雪の日の朝のあの喜びが、アンナの喜びとシンクロしてありありと甦る。
雪は私にとって、クリスマスと正月と誕生日が一緒に来るより、
さらにもっと嬉しくてワクワクする出来事だった。
私は子供に戻り、あのキュゥ〜ンとした懐かしい想いを感じた。

雪は魔法みたいだ。
特に、関東地方のように雪のかなり少ない地域に住む私達にとってはね。
「いつもと違う」というただそれだけでも特別だし。
もちろん、現実的には困りモノの雪だけど、そんな現実的なこと放ってみると、
雪は本当に魅力的なのだ。
白い世界、キーンとした寒さの中の透明感、独特な空気、そこで雪と戯れる喜び。
困ると口々に言う大人達も、その顔にはなんだか嬉々としたものを感じる。

私は大の雪かき好き。
今日もチリトリ(しか道具らしいものがない)を手に、車の周りの雪をかいた。
私が妊娠2か月の頃、やはり雪が降った。
アンナはまだその頃ピーナツより小さかった。
そんなミニマム・アンナをお腹に抱えながら、やはり私は雪かきした。
赤ちゃん、雪だよ、なんて話しかけながら雪かきしたことを思い出した。
近所の人に「妊婦がそんなことして!」と怒られたが、
私はまだ見ぬ赤ちゃんと一緒に雪と遊びたかったのだ。
その時のワクワク感が甦る。
そして、時空を越えた今日、
保育園から帰ったすっかりおねえちゃんになったアンナと雪で遊んだ。
手足の感覚がなくなるまで、私達は雪をいじった。

この子も大人になった時、こうして感じている雪の感動を、
心のどこかで思い出したりするのだろうか?

雪はきっと世界を封じ、心を解き放つ魔法を、
私達にそっとかけてくれているに違いない。
昔に置いて来た「何か」にそっといざなってくれる私の宝物、雪。

私の心は自由に空を飛んで、子供になる。


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