おひさまの日記
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アンナを叱ってしまった。 出がけに片付けをせず、予定が大幅に遅れたのだ。 まあ、いつも通り、私のエゴで叱ったのだが。 いや、叱ったと言うより、怒鳴り散らし、叫んでいた。
「ママひとりだったら好きにでかけられるのに、 あんたがいるから遅くなるんだよ。 ママの楽しい時間を壊されたんだ!」
私は言ってはいけないことを口に出した。 アンナは泣きながら、
「ママ、アンナがいない方がいいの?」
そう悲痛に叫んだ。 私は瞬時に答えた。
「イヤだ! アンナがいなくちゃ、ママ、イヤだ! アンナが大切だ!一緒にいたい!」
そして、彼女を抱きしめた。
アンナ、あなたは私の宝物なの。 他の何を失っても、あなたを失うことはできない。 愛しているの。 こんな不器用な生き方をして、不器用な子育てをしているけれど、 あなたを愛しているの。 あなたが生まれたことが、私の人生の財産なの。 あなたがいなかったら、私はここまでこられなかった。 あなたは私の天使なの。 何にも代えられない私のすべてかもしれない。 あなたが生まれた時、私の世界は変わり始めた。 あなたは私なの。
アンナの悲痛な叫びは、私の幼い頃の言葉にならなかった叫びだった。 ねねのヴォイスヒーリングでスイッチが入った私に、 浮かんで来た言葉は「怒らないで」だった。 ライブの翌日、私はずっと「怒らないで」と繰り返し呟きながらむせび泣いた。 そして「生きていていいの?」と、自分に問い始めた。 私の中の子供が引き裂かれそうな痛みの中で問い続ける。 「生きていていいの?生きていていいの?」 私も口に出してそれを繰り返す。 「生きていていいの?私はここにいていいの?」と。 父の怒りにまみれ、罵倒されて過ごした幼い頃の私が、 今もその時にとどまり、悲痛に叫んでいる。
そして、私は今日、私であるアンナに、 「アンナがいなくちゃイヤだ!大切だ!一緒にいたい!」と答えた。
愛よ、届け。 時空を越えて届け。 幼い私に、そして、今ここに生きるアンナに。 愛が人の心を満たしていくように、私は祈る。
傷ついた人が人を傷つける。 傷をかばうように牙をむく。 傷を癒せと牙をむく。 愛をよこせと牙をむく。
その痛みに愛が降り注ぎますように。 私の心にも・・・
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