鈴木めぐみの徒然マンガ日記
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2003年10月02日(木) 東京ぬりえきせかえ

リニューアルした「BE LOVE」の連載入れ替わりもそろそろおちついてきたみたい。長期連載だった『エンジェル日誌』 や、『絶対にやめるもんかっ!』(三原陽子/衿野未矢)、『コンシェルジュ』 (楠木あると)、『カブキなさい』 (吉田まゆみ)『今日がいちばん!』 (石塚夢見)(あ、今号で『バラと最悪の魂』 (高口里純)も……)が次々と終了してしまった。

さびしいなぁと思う反面、『生徒諸君! 教師編』(庄司陽子)や『東京ぬりえきせかえ』(深見じゅん)などなどの連載にはけっこうはまってる。まぁ、『生徒諸君!』 は、困難があってもナッキーならなんとかしちゃいそうなので、安心(?)して読んでいるところがあるんだけど、続きが気になるのが『東京ぬりえきせかえ』。母の期待を一身に背負い、憧れの名門女子校への入学に向けてがんばってきた桜。だが、受験失敗からすべての歯車が狂ってゆく。自棄になった母親は家事も何もかも放棄して、TVの前から一歩も動こうとしなくなる。責任を感じた桜は街をさまよい、色という少女とともに暮らし始める。母を壊してしまった罪悪感を抱える桜に、明るい明日はあるのか……!?とまあこんな感じのストーリー展開。『悪女』『むぅぶ』『5秒前』と、立て続けにステップアップストーリーを描いていた深見じゅんだが、今回の作品は今のところはむしろ「YOU」などで時々描いている短編の、「トラウマ克服」「現状打破」モノのノリに近い。もっとも今号では、どうやら芸能関係者らしい色の義理の父親が「ボクには(色より)桜ってコの方がひっかかるけどね。キミには見えないんだろうね。あのコのオーラが」なぁんて言っているところをみると、この先芸能界シンデレラストーリーになっていくのかな?けっこうアブナげな色の義妹も登場して、これからがますます楽しみに。

そうそう、今号から短期集中連載で始まった『おかえり我が子』(街田チカ)の続きも気になる。沖縄で起きた実話である「赤ちゃんの取り違い事件」。その原作『ねじれた絆』 は、読んだことがあったけれど、マンガならではの絵の説得力がある分(迷いながらも我が子と対面したそれぞれの親が、自分そっくりの子供を目の当たりにするシーンとかね)、迫力も読み応えも十分!1週間や2週間でも育てていれば愛情がわくだろう。いわんや、7歳まで育てた我が子が実は他人だったとわかった時のショックととまどいは、想像に余りある。主人公である母・綾の「ふたりともこの手で育てたい!」という想いは、偽らざるホンネだろう。原作には2つの家族の17年の記録がしるされていたが、文庫本にはさらに7年後が書き下ろされているんだとか。私が未読のかきおろし部分まで、この作品で描かれるといいな、と思いつつ、第2回を心待ちにしているところだ。


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