鈴木めぐみの徒然マンガ日記
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2003年09月11日(木) カーテンコール

前回日記に書いた記事が読みたくて、「週刊朝日」を探してるんだけど、近所のコンビニには全然置いてな〜い!(何故か文春と新潮ばっかり……)図書館に行かないとダメかしらん。

で、その部分を読んだ観劇仲間(というか師匠かな?四季のことなど色々教えてもらったりチケット取ってもらったり……。足向けて寝られません)のKさんから、「僕も記事自体は読んでないんだけど……」と言いつつ、「美女と野獣」のチップ役がさかのぼればこの話のルーツでは?、と教えてもらいました。せっかく頑張って演じても、カーテンコールには参加できないのはやっぱり淋しい。現に、前述の「美女と野獣」でも、かつて千秋楽の日に、昼の部の特別カーテンコールでは参加できたチップが、夜の部のカーテンコールには参加していなかった、という出来事があったそうです。そして、現在ではチップ役は子役さんではなく、小柄な女性が務めているとか。技量的に演じられる子がいなくて……というのなら納得できるんだけど、その役を務めるに足る力を持ちながら、そういう規制に阻まれる、ってのは、なんだかなぁ……。

だいたいカーテンコールって、役者さんにとっては労働じゃなくて、ある意味「ごほうび」みたいなモンだと思ってます。『ライジング!』 (藤田和子/氷室冴子)にも、そういう台詞があったでしょ?

このマンガの舞台・宮苑は、宝塚がモデル。で、主人公の祐紀は男役から娘役にするんだけれど、それまでも特例扱いだった彼女が、男役よりずっと競争の激しい娘役に転向していきなり主役、というので周囲の反感を買ってしまいます。故障で引退した夏乃とのコンビを切望していた花緯には、「相手役だなんて認めない」と言われるは、力不足を先輩方になじられるは、まさに四面楚歌!そんな状態のまま、迎えたミュージカル『レディ・アンをさがして』初日。本番を前に、プレッシャーにおしつぶされそうになる祐紀に、演出家・高師はこんな言葉をかけるのです。

「あと三時間もすれば開幕の拍手が聞こえる
 それは二時間後、称賛の拍手に変わるんだ
 四方から嵐のような拍手がおまえを包み込む
 舞台に立つものはその一瞬に
 すべての存在を賭けて自分の限界と闘うんだ」

さすがは氷室冴子!(演劇好きならではのセリフですね)これは今でも私の心に残る名ゼリフだわ。まさにその通り。だから、やっぱり舞台を務めた役者さんには、どんな理由であれ、カーテンコールに出てきて欲しい。一日も早くそんな社会になりますように!と祈ってます。(今回の改正でも、9時までなら、やっぱり長めの舞台では規制にひっかかってしまいそうだもんねぇ。)

余談ですが、上記のセリフを書きたいと思って一冊コミックスを取ったら、ついつい全巻読んでしまった〜。『ガラスの仮面』 もそうだけど、演劇マンガにはヒキが強いものが多くて、ある意味キケン!?


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