2009年11月04日(水) |
丸尾末広の芋虫読みました。 |
乱歩原作の丸尾末広漫画、前回のパノラマ島はかなり好評だったんですね。 良かった良かった…? うーん、素晴らしい作品だと思ったけど、エログロがそこまで好評なのってどうなのか。 私にとってはいい世の中であることは間違いなののですが。 芸術の本質はエログロのようなものなのだと思うわけです。
実は、今回の「芋虫」は、パノラマ島と違って読んだことがなかったりします。 だから丸尾末広オリジナルのような気分で読んでたら、全く丸尾末広オリジナルな漫画でした; だって、いつもこんな感じですよね。
パノラマ島は、第一弾としては最高のセレクトだったと思います。絵的な絢爛豪華さがあるし、何よりもあの『人間花火』の話です。
それを踏まえたうえで、第二弾はよりマニアックな「芋虫」。 さすがに第一弾がこれだったら、受け入れられた人は多くはないでしょう。 でも、すばらしい!初見の人には勧められませんが・・・ えーと、パノラマ島を読んで良かったと思う人だけ読んでください。そして、「少女椿」に行くのです。
戦前〜戦後日本の汚さに対するロマンティシズムというものがあると思うのですが(アニメでは墓場鬼太郎がそれに近い感じ)、乱歩はそのジャンルの代表的な一人ですよね。 「芋虫」はそこを表現した名作です。
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