束の間 - 2013年12月06日(金) ほんの少しの間、久しぶりに彼と飲むことができた。 お互いちょうど一周年というのもあって、去年と同じように飲みたかったけれどなかなか時間が取れず。 彼の会社の忘年会帰り、私はDVDを返しに行くという名目で家を出て・・・去年一緒に飲んだ和食の飲み屋さんに行った。 お互いの最寄りの駅前で、誰かに会ったらなんて言い訳しようと思いつつも、彼は少し個室っぽい部屋を希望する。 広い部屋なのに、隣同士で座ってビールを飲んだ。 「懐かしいね・・・一年前来たね」 「そうだね。この部屋だったかも」 その時はもう一人連れがいて、こんな風になるなんて私は考えてもいなかった。 「やっぱりかわいいな・・・このままどこか行きたいな」 そう言って私の太ももを撫でてスカートをたくしあげる。 「もう、見えちゃうからダメでしょ」 個室とはいえドアがあるわけではなく、多少の人目があるのに、私のあごを持ち上げてキスしようとしたり。 「ダメって言いながら、おまえからくっついてきてるじゃん」 確かに彼のそばに行くとつい、体を寄せてしまう。 そうこうしてる間に30分以上経っていて、レンタルを返しに行くだけであまり長くはいられず、早々に帰宅することにした。 帰り際、エレベーターの中で何度もキスをした。 ほんの束の間だったけれど、満たされた時間だった。 ...
|
|