七転八倒 〜彩音の日常&育児日記〜
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昨日、相葉マナブでタケノコ掘りをやっていた。
あの夜もその企画だった、母が他界した日。毎年タケノコ掘りの企画がやってくると思い出す。 あぁ今年もこの季節が来たんだと。
あの日、近所の方々が、実家の雨戸が開かないのを心配して、電話をかけてきてくれたのだった。 私の代わりに旦那に実家に向かってもらい、私はちょっと怖がる息子と一緒に家に残り、旦那からの連絡を待った。
結局鍵がかかっていた上、チェーンまでかかっていたので、警察は来るはレスキューは来るは、 チェーンを切ってもらって中に入るという、大騒ぎになってしまった。
旦那が帰宅したのは午後11時近かっただろうか。お風呂の中から旦那に話しかけ、「どうだった?」と訊くと、 旦那は首を横に振るだけだった。 「そう」と答えた後、シャワーの音の中、静かに嗚咽した。
あれから4年。9か月後には父まで他界して、あっちこっち相続などでバタバタしたけれど、 日々は苦しみ悲しみを遠ざけてくれる。実の親のことも兄弟のことも、やたら現実的に考えるようになってしまい、 泣くこともなくなった。
今を生きること。息子の未来のためにできるだけ頑張ること。今週はまた息子の仕事場での、年に一度の面談がある。 少しでもできることを増やすこと。これでも昔に比べたらだいぶ強くなったと思う、息子も私自身も。
インスタやルームクリップで、世間の人とやり取りをして、世界を広げてみた。 それはそれで、悪くないかもしれない。悪いことばかりじゃない。人間不信が完治したわけじゃないけれど、 ほんの少しの何気ないやり取りで、自分も世間もまだ捨てたもんじゃないと思えてくることが多くなった。
まだまだだけどね。
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