七転八倒 〜彩音の日常&育児日記〜
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2006年09月12日(火) 水深何メートルの海底かもわからない、でもこれ以上沈むことはない海の底。

今日も具合が悪く、息子が帰宅するまで横になっていた。

昨夜、まだ寝ていなかった旦那が起きてきて、私に「お金つかわないでくれ」と言った。
入ってきたものが全部なくなってる、と。
自分でもわかっている。痛いほどわかってる。買い物をせずにはいられない。
でもそれは、この家にいるには必要なことだった。言い訳にすぎないけど。

魂が抜かれたように、横になったまま今日を過ごしていた。
もうだめかもしれないと実家の母に電話した。ここには書けないほど、たくさんの生々しい話をした。
母は「そんなにだめなら、もう戻ってきなさい」と言っていた。「バカなことだけは考えないでほしい」とも言っていた。
大丈夫、バカなことだけは考えないから。

実家に戻る時、必要なものを考えた。ここにあるものはいらないものばかりなんだなと、あらためて気づいた。
この家にいるために、私はいろんなものにすがった。
服も、本も、何もかも置いて行っても惜しくはない。ほとんどのCDやDVDもいらないと思うだろう。
たぶん実家に帰れば、TOKIOのCDは買わなくなるだろうし、ポルノのCDもどうしても欲しいもの以外は
買わなくなるだろう。
aikoも精神的にもう聴けなくなると思う。PCも、このサイトも、旦那のお金でやっているものだから、
当然手放すだろう。
服なんてジーンズとTシャツさえあれば、冬はダウンジャケットくらいあれば、もうアクセサリーなんかも
いらないと思うだろう。
生きることに、息子を育てることに必死になるだろう。

帰るならそのくらいの覚悟を持って生きなければ。いや、生きるだろう。

やがて息子が帰宅した。半泣きで怒りながら帰ってきた。近所の中学の女の子数人に
ひどいことを言われたらしい。
私は泣きながら、息子に言った。

「バカだと言うヤツがバカなんだ。おかーさんは病気だけど、病気になったからこそわかったことがたくさんあるんだよ。
 どんなに勉強ができても、人の気持ちがわからなきゃだめなんだよ。だからおかーさんは病気でも、
 気持ちがわかんないヤツよりは、ずっとだめじゃないと思ってるから。そういうひどいこと言うヤツは無視しなさい。
 自分がされて嫌なことは絶対にしないの。勉強ができなくたっていい、他の人に優しくしてあげなさい」

私は自分が鬱になって、発達の遅い息子のおかげで、昔はわからなかったことがわかるようになった。
優しい人ばかりの世の中なんかじゃない。でも優しい人もいるから。

自分に言い聞かせるように、息子にいろんな話をした。
公文はまた休んだけど、私たち親子にとって有意義な時間を過ごせたと思う。

「学校は楽しい?」と息子にたずねた。
「うん、×小(前いた学校)はいやなこいっぱいいたけど、○小(今通う学校)はたのしいよ」と息子は答えた。
そうか、息子にとっては、今の環境は大切なんだ。私は学校なんて大嫌いだったけど、息子は大好きなんだ。
大好きなら、このままでいさせてあげたい。
そして思った、息子がいてくれれば、今の生活も頑張れる。いや、頑張ろうと思った。

今日一日をほとんど寝て過ごした私だけど、起き上がってスープを作った。
財布の残金3000円。お金を下ろすために外に出てもいないし、当然買い物もしていないから、生きられる。
旦那は私がお金を引き出して使い込むことさえしなければ、満足なのだろうから。
実家に帰ったつもりで、何も持たないつもりで頑張ろう。息子がいれば頑張れる、きっと。

買い物依存のこと、旦那のこと、今度の心療内科で相談してこよう。


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