NONBIRI My Life

2005年01月22日(土) 最後の昼食

アルバイト、とうとうやめてしまいました。
今日が最後の日でした。
やっぱり私の本業は「みーちゃんのお母さん」だし、
体力的にはかなりムリをして通っていたことと、
やっぱり私には向かない職場だということで、やめる決心をしたのでした。

今日は土曜日で、特別出勤の日でした。
仕事が終わってから、全員が食堂で昼ご飯を食べていくことになりました。
それぞれ好きな料理をとって席につくのですが、
私が行くと、みんなのテーブルはいっぱいになっていて、
私だけが座れない状態。
私ひとりが他のひとたちからポツンとはなれて
違うテーブルで食べることになりました。

「まぁ、今日でやめるしね。別にいいや」と思い、
となりのテーブルに座りました。
私がやめることをまだ知らない、きれいで優雅なおねえさんが
「キューピーさんがひとりになっちゃうよ」と心配そうに言うと、
他のおばちゃんが「あとでOさんが来るからいいよ」と言いました。

Oさんは、一匹狼のパートさん。
仕事はとてもよく出来るのにぜんぜん威張らない。
でも、パート親分やその腰巾着さん達によくぼろくそに言われている。
私はバイトをはじめた頃からOさんのことは好きでした。

しばらくしてOさんが私の前に座りました。
「キューピーさん、今日でやめるんだってね。
慣れてきてがんばっていらっしゃる、って思っていたんだけどね」
「はい。すみません。お世話になりました。」

Oさんが「忙しいだけならガマンできるけど、あれこれとうるさいからね」と図星なことを言うので、思わず言葉ではなく高笑いで答えてしまった私でした。

Oさんの持ち場は、茶碗さん(過去の日記を参考にしてください)と
カメレオンさん(適当に想像してみてください)というすごいメンバー。
もちろん攻撃もものすごい。

私はOさんに「Oさんはえらいですよねー」と日頃思っていたことを言う。
するとOさんは
「私は頭悪いからねー、ぜーんぶ右から左へと抜けていくのよ」と言う。
指を耳のところに持っていって右から左へ抜けるジェスチャーをしながら
「『はーい、ごめんなさーい。はーい、すみませーん』って、
こんな感じよー。」と笑うOさん。
「まだ若いからすぐにいい仕事が見つかるわよ」と私に言う。

Oさんとの会話はつづく。
「私の亡くなった主人がね、ここのT工場で働いていたのよ」
(注、食堂ではなくて大企業のほうの社員さんだったということ)
「主人が働いていた会社に関わっていたい、という思いで
ここの食堂で働くことにしたの。
だから、その思いだけで、いままでずっとがんばってきたのよ。
そうじゃなかったら、とっくにやめているわー。」とまた笑うOさん。

私はOさんにバイトをはじめた頃、
親切にしてもらったことなどのお礼を言う。
いい人だと思ってました、などと言う。
すると「私も色んな顔をもっているからねー。
一面しか知らないからよー。」とまた笑う。

頭のいいひとだ、と思う私。
ご主人の話を聞き、Oさんの働いている姿を思い出し、
ジーンときてしまう。

帰るとき、パート親分にあいさつ。
腰巾着さんたちのうすら笑い。
それぞれの人を見てみたら、みんなそれぞれいいひとだと思う。
忙しい中、自我を丸出しにしながら、がんばっている人たち。
私には合わなかった。それだけのこと。


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