揺れる窓 何度も見た並木時刻表の見方を覚えた僕はふらり解き放たれる改札を出て人を探す目が合って「あ」という瞬間他に何も要らない錯覚 幻覚線図の見方を覚えた僕はぼんやり街を彷徨う路上に出て道を探すどこへ どこへ向かうのだっけ一人 迷いながら君の町一人で目的地まで着くことに慣れた呼ばれれば何処でも飛んでいける知らない街でも そこに君が待っていれば切ないのはただ帰り道別れ 手を振って ひとり