雨の匂いふわり窓を叩く雫に目 奪われて風景はすべて雨色をはらんで細い雨足にただ濡れているはあ、と吐息に曇る窓水の色なのだろうか?土の匂いしっとり風 君の町を過ぎてやがて至る雨色に浸食されて口をつぐむ目を瞑ってただ黙っている春雨誰かの心を映して春雨しとしと泣き止まず