どんなに辛かったことも
どんなに好きだった想いも
なんでこんな
薄めすぎた水割りみたいに
僕の意識を揺さぶるには足りないのだろう
酔いが覚めるように、ふと
すべてのことが全くの平気で
今立っている位置、見えるなら
あの時の感情、想い、記憶や衝動そういったもの全部
ただの昔話になるのだから
薄すぎる
薄すぎる
あんなに周りが見えないほど狂ったのに
低すぎる沸点か
高すぎる融点か
ほとばしる情熱なんて持ってないんだよ
凍った記憶と昇華した想いしかないんだよ
どこの誰にだって
僕を生涯かけて狂わせるなんて無理なんだよ
ごめんね、僕の愛しい人
僕には自信がないんだよ
永遠なんてなくて
いつか、いつか
いくら泣いても悔やんでも
いつか、いつか
また立ち上がれる僕は僕だから
一人で生きていくと決めた僕だから
だけどね、僕の愛しい人
今
ここで
誰より君を愛しているよ