知らないうちに降り積もる地層の隅に
ひっそりとひっそりと眠る
時間や歴史の流れのリップルマークに
ときには不整合面を交えて
産出される化石は示相示準
ゆったりとゆったりと変成
いつの間にか傾斜し褶曲する世界に
そっとそっと生きる
いつか風化し浸食されるその時
巡り巡って深い底に堆積されるまで
色を変え姿を変え、しかし変わらず
確実にどこかへ向かい落ちてゆく
それは
この大きな大きな世界に埋もれ
あたたかな熱で対流するごく一部
そして青く蒼く広がる地表の全てに
いつも見守ってくれる存在に
静かに静かに涙を落とす
5000打ありがとうございます。
Masato_Kan