ふ、と立ち止まる。
後ろを見る。
ふらふらとよろめいている足跡が見えた。
時々、同じ歩調で横に居る人の足跡があった。
しばらく立ちすくんでいたのだろうか、深く深くついた靴跡もあった。
走った跡もあった。
素足の足跡もあった。
転んだ跡さえあった。
時々、血まで滲んでいた。
そして、今の自分の地点まで続いていた。
あれ。
どうやってここまで歩いてきたのだろう。
転んで。
裸足で。
走って。
周りは。
真っ白な世界で。
生きているのは緑だけ。
走って。
走って。
立ち止まって。
泣いて。
そうか。
ここが、僕の。
そしてまた、一歩。
ここに刻んでいこう。
Thank you for your 2000th coming!