'ゃッぱ・頭、変っすか。 'ゃッぱ・頭、変っすか。


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2006年11月09日(木) タイトル『黒 蠅』は、グロテスクだぜ、

黒蠅 (Blow Fly、原題)
パトリシア コーンウェル (著), 相原 真理子 (翻訳)  講談社文庫




出版社/著者からの内容紹介(「BOOK」データベースより)

検屍局長辞任から数年後、フロリダに居を移したスカーペッタに、死刑囚となった“狼男”から手紙が届く。
「あなたが死刑を執行してくれ。さもなければ、また何人もが命を落とす」時を同じくしてルイジアナで女性ばかり十人もの連続誘拐殺人事件が発生。
彼の犯行ではないのか?検屍官シリーズ待望の第12弾。




狼男、再登場の物語であった
そして、さらにもっと重要な登場人物も復帰してきたのであった
パトリシア・コーンウェルのスカーペッタ・シリーズ第10作『Black Notice(邦訳:警告)』
これを読んでから1年近く本作を読むまで間をあけてしまっていました
狼男の双子の片われの弟(逃亡犯)で美貌美男のジェイ・タリーも事件の決幕への伏線段階で登場してきている
このジェイ・タリーの状況もグロテスク極まるものなのだが、例の重要な登場人物により最後は葬りさられてしまうのであった
ジェイ・タリーは第10作『Black Notice(邦訳:警告)』で登場したとき、主人公(今回は一人称の物語でなく他者の視点で綴られる女性元検屍局長のはなしだ)ケイ・スカーペッターの
ロマンスの対象ともなった人物であった。
猟奇的な描写や殺人場面(姪のルーシーまでが殺人に手を染めるのであった)まですら、シリーズの回を重ねてエスカレートしてきたのであるが、
男女や家族間の愛憎劇もかなりえげつなく書かれているのだ
劇中の人物の相関関係がどうもよくわからない展開で読み進むままの終幕で
「全部よりもっと知っているよ」と例の重要な登場人物のケイ・スカーペッターへの言葉があり
読者までをもこの要約をもって、魑魅魍魎な人模様を納得させてしまうのであった。



カバータイトルは、こうだ
意を決して、死刑囚監房を訪れたスカーペッタに、<狼男>が告げた衝撃の事実とは? 警察を辞めたマリーノ、信じる道を歩きはじめたルーシーも、それぞれ決死の覚悟を胸に行動を起こす。
錯綜(さくそう)する謎、めくるめく急展開の果てに、驚愕の真相が待ち受ける! この結末の前では、すべての過去は伏線に過ぎない。


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