'ゃッぱ・頭、変っすか。 'ゃッぱ・頭、変っすか。


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2005年12月25日(日) 「業火」 Point of Origin

◆2005y12/21、検屍官シリーズ・第9弾目 
「業火」Point of Origin
パトリシア・コーンウェル著 Patricia Daniels Cornwell原著
 相原真理子 翻訳

◆データベースより
電話はマリーノからだった。昨晩、農場で火災があり、何万ドルもする馬が二十頭焼け死んだという。バスルームで発見された身元不明の死体の顔には、無数の傷が。自殺か、事故か、放火かそれはスカーペッタを襲う身も凍る惨劇の前触れだった。事件の背後にちらつく脱走犯キャリーの影。検屍官シリーズ最大の危機。

◆読者個人感

新たな展開はこんどは火災現場の検証からはじまった
捜査する検屍官・ケイスカーペッタの人生の環境も不倫の相棒ベントンから公然できるそれぞれシングル同士の関係へと進展した、しかしシリーズを通じて繊細なタッチで綴られてきた恋愛小説風の表現により彼女の恋人・ベントンに対する感情の機微が今回の事件(法的制裁を加えた犯人の復讐劇となった)によって終結する、愛する男もあっけなく無残なしかもサディスティカルに惨殺されてしまった。

シリーズを読んできたパトリシア・コーンウェルとしては作者のとても恐ろしいこころを読まさせられている気がした
そして、活劇の道具は鉄砲や銃器だけでなく、時間・空間を更に短縮移動できるヘリコプターも登場させ 映画・007のごとくスーパーアクションの世界へも誘うのであっつた(やりすぎじゃないのかしら)…

恋人を失った検屍官・ケイの今後が心配なのは、作者の罠にすでにはまってしまっているのであろう。




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