DIARY



性格

2002年11月15日(金)

退院して、嬉しそうになおりんは、
いつものように よく動く。

散らかっていれば掃除するし、人が誰とも無く頼めば
真っ先に「はーーい!」と飛んで行って

お風呂のお湯をためたり、つけっぱなしの電気を消したり・・・

ほんとにお尻の軽い子だ(^^;
うちの家族はみんな、ケツが重いのに・・・

だから良く誉められる。
誉められるから また張りきる。好循環。
調子に乗りすぎるのが たまにキズ。

それと反対で、悪循環で育ててしまってるようなのが、長男のあっきー。

久しぶりに帰ってくると、いつものように、2階はゴミ部屋と化している。
布団はぐちゃぐちゃ。
周囲には、丼やコップやお箸が散乱。
お菓子を食べたゴミもそのまんま。
趣味の落書きの紙切れや、エンピツも投げっぱなしで
布団も洋服やゴミが混じっている(^^;

朝になると 風邪引いて学校行きたくないようなそぶりを見せて
動かないのに、他の風邪薬を買ってきて〜とねだるのに

夜は、いくら言っても、裸で寝る。

そんなんだから、うんざりするほど注意するけど
右から左に流れていくらしくって・・・
なかなか進歩しない。

最後には 私もけなす、と言うか
かなりきつい言い方になる。

だからかなぁ。。。かなり卑屈になっちゃった。

人の評価を すっごく気にする奴なんだけど。

昨夜のこと。
「お母さん、今日は子供部屋を掃除しなくちゃ。はぁぁ・・・いつ帰ってきても汚いな!少しは自分で片付けようと思わないのかねぇ」

それを聞いたなおりんが
「僕が片付けてくる!」張りきってゴミ出ししてくれました。

さて・・・と思い部屋に入ると
あんなに散らかってた部屋の中が、嘘のように綺麗に整理されてる!
すっげーー(^^; なおりん、頑張ったね〜

ん?あっきーがいない。
また屋根に登ったか?しかし雨が降っているのに。
家中探してもいない。。。
どうしたのかな・・・ま、ほっとけば出てくるでしょう(^^;

しばらくして、あっきーが現れて、お風呂に入って
布団にもぐってた。

「おーい!」布団をはがすと、また裸んぼ。
シャツを着せて、しばしお説教。

「なんで、昔の赤ちゃんの頃のビデオテープをめちゃくちゃにしたの!もう2度と撮れない思い出なのに!!」

かんしゃくを起こして、テープを壊してしまったらしいんです。

「だって・・・なおりんが・・・・。僕がいると部屋が散らかるからって追い出したんだ。部屋に入れてくれないのに、みんなで(甥たちと)僕の赤ちゃんの頃のビデオ見て、笑ってたんだ。ばかにしてたんだ」

なおりん!!お兄ちゃんに向かって 追い出すなんてするな!
なおりんは いつもは甥たちと仲良くないんだけれど
退院したばかりで、ちょっとばかし、ちやほやされていい気になってたんだろうな。
みんながお兄ちゃんばかり怒るのを見て、最近、母親みたいな言動をすることもあるしな・・・

「みんなで・・・笑って・・・僕のこと・・・馬鹿にして・・・」
泣きじゃくる あっきー。

「むかつくもん!!」

そんなに むかつくんなら、少しは直せ!
言われたくなかったら、言われないことをしろっ!
笑うのは人の勝手。赤ちゃんが可愛くて笑ってたかもしれないでしょう。
馬鹿にされたとか、そんなこと考えても何もならんでしょ!
自分がしっかりしてればいいのよ!ちゃんとしなさい!


子供は、親は意識してなくても
どこで覚えたのか、親の未熟な面を しっかり受け継いで生まれてくる。

私も、人の顔色をすごく気にする子供だったから。
くよくよいつも、悩んでばかりいる子供だったから。

あっきーを見ながら
「いつか、乗り越えて、強くなって欲しい」と願わずにおれない。


私は子供の頃から 難聴だったので いつも、人の顔を見る癖がついてた。
それに、よそ物で、言葉が違うからって、小学校ではいじめられてた。
ばい菌扱いされたり。体育の時間は誰も一緒に組んでくれなかったり。

私は何も悪くない、間違ってない!と思う反面
誰も私を好きになってくれないんだ、嫌われるんだ・・・
て負い目も 植え付けられていたと思う。

だから、時々、すごく信頼してくれるともだちが出来ても
「いつかみんな自分勝手に離れていく。しがみつかない」
そんな風に 思うようになったんだと思う。

そして、誰もが陰で 笑っているような気がした。
ある意味、自分を中心に回っているとでも思ってた。
自意識過剰だったんだよね。

誰かがくすっと笑えば、自分のことだと思い、馬鹿にされてると思い

社会人になってから、すごく悩むことになる。

会社に溶け込めない、仕事がうまく出来ない、ドジばかり・・・
昔の私を知る人はいないから、明るく笑って仕事しているけれど

家に帰ると、
「あの人が笑ってた。嫌な顔をしてた。嫌われてるのかもしれない。そういえば、あんなことを言ってた。あれはこういう意味で言ったんだろうか」

悶々と眠れないで思い出しては 悔しかったり辛かったり。

翌日会社に行くと、当の相手は何も悩んでない。
私に言った言葉の、ひとかけらも覚えてない。当たり前だけど。
私だけがキズついてる。悩んでる。ひどい。


だけど、ある日、ふっと気がついた。

人は自分が思うほど、自分を見てない。
朝起きても、何も変わっちゃいない。
なんか、私だけ、損してない?

なんだ・・・・時間をいっぱい使って悩んで、
何も世界は変わってないし、自分も変わってないし、馬鹿みたい!!
例え、誰かが何か思ったとしても、本当のことなんて知ること出来ないし
私の憶測で勝手に悩んでいるだけじゃん。


こんなこと、今ごろ気がつくなんて
きっと、人間関係が希薄で 学習してなかったってことなんだろうな。

とにかく、その日を境に少しずつ、変わっていったような気がします。


小学生の時に「早く40歳になりたい」と思ってた(笑)
きっと40歳くらいになれば、馬鹿な自分も少しは
人間もできて、物事もわかるようになって大人になれると思ってた。

あと5年だけど・・・

まだ わかりきってしまいたくないな〜。
完成された大人って、つまんなさそうだもの(^^;


最近おばあちゃんは あっきーにうんざりしても
ある程度、黙ってほおっておくようにしているんだと。
自分のことだから、そのうち気がつくだろうと。

反抗期だから、言えば言うほど、反発することだけに一生懸命なって
肝心の話しは どっかに行っちゃうもんね(^^;

だけど、やっぱり私は 目につくと言いたくなっちゃう。
言わずにおれん(^^;
時々 エスカレートして、ひどいことを言ってしまいそうなので
気をつけよう・・・(^^;

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