2002年11月12日(火)
電話は長男からだった。
「お母さん、なおりんが車にはねられて・・・今おじいちゃんと救急車で病院行ってるの。」
ええっ!!!??
病院に電話する。 病院の受付の人からは説明できないので・・・と、おじいちゃんが出た。
どんな具合なの?
「・・・・脳が・・・・・・・・。」
なにそれ!? それ以上は言葉に詰まって言えないのか、言わないようにしているのか、 とにかくただならぬ様子。
「帰ってこれるか?」
うん!すぐ帰る!
会社に電話をして、鹿児島行きの仕事に変更して!!と伝えたら
「バスですぐ帰れ!その方が早い!」
バスを調べてみたけれど、もう最終便もない。 どうしよう。どうしよう。
一緒に待機しているドライバーさんに
「子供が事故で・・・すぐ帰りたいけれど帰れない・・・」 そこまで言ったら涙が溢れて止まらなくなった。
「そこから特急で帰れ!俺が金貸してやるから!」
職場の仲間とはいっても、まだ2回会っただけで、親しくもない人だけど そう言って、即最寄のJR駅まで連れて行ってくれた。 そうか・・・列車があったんだ・・・思いつかなかった。
ちょうど4人で駅の近くで、岬さんが来るのを待って 待機していた所だったのです。
私が列車に乗るのと入れ替わりに、岬さんが到着したらしいけれど それどころじゃない。
列車の中で 状況もわからず、ひたすら、 ただ、無事であってくれればいい!! そう願いながら・・・ お守りを握り締めて。 涙が止まらなかった。
生きていれば、何でもいい!
甘えん坊のなおりん。 仕事行くときに、がっかりしていた なおりん。 ごめんね。。。ごめんね。。。 お母さん、戻ってくるから、待っていてね・・・!
列車を降りてから、車で70分かかって 病院に着いたのは、深夜0時前。
ちょうど、意識が戻った所だと言う。
体には大きな怪我はなかったけれど、ぶつかったときに フロントガラスの角に跳ねて、頭を打ったらしく 整形外科に運ばれたときには、まだ痛くて泣いていたのに 診察が終わった頃に、ぐったりとなって痙攣をおこして また救急車で運ばれたのだそう。
痛みでうなっていたけれど、顔を見て 「なんで僕、ここにいるの?何しているの?」 そう言ったあと、眠ってしまいました。
良かった・・・・(T_T) とりあえず、良かった。。。
病名は脳挫傷。 内出血などはなかったものの、脳が圧迫されて、意識がなかったそうです。
加害者の方は20歳の会社員、女の子。 お母さんと一緒にずっと謝ってらして 私の家族や妹やたくさんの見舞いに訪れた人達に、差し入れをしたり 私が到着するまで、ずっとつきっきりでついていてくださってました。
自転車で飛び出したのは なおりんの方で、 相手は20Kしか出してなかったのですが・・・
翌日には ちゃんと話しもできるようになり、 「家に戻りたい。。。」とぐずってました。
翌々日には点滴もはずれて、食事も食べるようになり 歩いてトイレにも行き、 4日目には退院しました。
そんなに早くて大丈夫なのかしら??なんて思うほどの速さ(^^;
本人は嬉しくて 元気に見えたけれど やはりまだ 事故の疲れが出るのか 夜になると少しぐったりとして 頭痛があるようです。
見えない怪我だから、まだしばらく慎重に様子見なくては。。
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