2001年08月29日(水) |
水曜日/ゆっくりとした時間。 |
火曜日の夜。 相変わらずのチャット。 その日はあたしのネットのお友達の女の子も一緒に話をする。 不思議な感じ。
彼女はもちろん、前の彼とも面識がある。 3人で話す裏で、彼女とたまにメッセージをやりとりする。
不思議な雰囲気ですね。
ん?そかな。いつもあんな感じだよ。
なんか、まったりというか、落ち着きますね。
下らない話を午前4時までして、あたしは少し酔っぱらって、 話が噛み合ってないと言われた。 彼女が落ちた後、彼が言う。
嘘を着いても仕方ないから言うけど。
何?
プリンはちゃんと買ってあるよ。2種類。
ほんと?ありがとう。
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水曜日の朝。 簡単に身支度をして家を出る。 車に乗ってすぐにメールを入れる。
今出たとこ。
了解。テキトーに迎えに行く。
駐車場に着くとmasayaからメール着信。
発見してしまった。
ああ、発見されてしまったのね。
車からおりると、コンビニから出て来る彼が見えた。
青い部屋の畳の上にあたしは座って、 彼も近くに座ってたばこを吸う。 しばらくすると、抱き締められて、そのままキス。 少しの間、そうしていた。
マターリだね。 そうだねぇ。
彼が珈琲を入れてくれる。 やかんで湯を湧かして珈琲豆をガリガリして、 一杯分の珈琲が畳の上に置かれる。 彼はいつも一杯だけ珈琲を入れる。最初からそうだ。 同じカップで飲むのは楽しくて嬉しい。 熱いコーヒーを一口すする。
おいしい。
ん?良かった。
熱い珈琲を畳の上にそのままにして、 あたしとmasayaはベッドの上でだらだら抱き合って過ごす。 会話もほとんどせず、抱き合ってキスして、キスして抱き合って、 延々と繰り返す。ほとんどの時間キスをしているので 話す暇がないと言うのが本当のとこ。
いいねぇ。 いいよねぇ。 こういうのって、いいねえ。 うん。気持ちいいねぇ。
時折そんな事を話しながら、延々とあたしはmasayaと抱き合う。 どれくらいそうしていたかわからない。 彼が口を開く。
ああ、プリン持ってこようか?
うん。
どっちがいい?2種類買ってある。デザートプリンとカクテルプリン。
デザートプリン。
彼が持って来たプリンは小さな陶器のカップに入っていて、可愛い。 スプーンで一口すくって食べる。
おいしい。
一つのプリンを一口ずつ分け合って食べる。 おいしいねぇ。でもカクテルプリンのがいいね。大きいしね。 プリンを食べて珈琲を飲んで煙草を吸って。 ゆっくりとした時間が流れる。 気付くとあたしはいつもmasayaに抱き締められている。
青い部屋の薄いブルーのシーツのベッドで たくさんのキスとたくさんの抱擁で、 あたしはとても幸せな気分になる。
masayaくん。
ん?
きゅぅぅ。
masayaはあたしを抱き締めてキスして耳もとで言った
好きだよ。
ううううん。嬉しいっ! あたしも。
3時間近く、あたしと彼はベッドの上でじゃれあって 途中、彼のPCのポストペットで遊んで ああ、もう帰る時間。
帰らないと。
そうだね。
そう言いながらまた抱き寄せられてたくさんのキスをする。 そんなことしたら、なかなか帰れないよ。 名残りを惜しむかのように、あたしは彼とキスをする。 きつく抱き締められると、少し痛くて、でもとても安心する。
とてもゆっくりとした、いい時間。 セックスがなくても、こんなに気持ちがいいんだって、 一緒に居るだけで、こんなにも楽しいもんだって、 なんだか、改めて知ったような気がした。
あたしは家に帰る。 彼は遅い出勤時間。 一緒に家を出て、手を繋いで歩いて、またねってキスして とっても幸せな気分を保ったまま、 あたしは家路に着いた。
きっと今日も笑顔。
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masayaの家から帰って暫くして あたしはネットに繋ぐ。
メッセンジャーに彼がいた。
ただひま。 おかへり。
さっきまで一緒にいたのに、変な気分。
はぁ。マターリしたねぇ。
うんうん、良かったねぇ。
あれはあれでいいよね。
うんうん。楽しかったぁ。
そうやって、さっきまでのゆっくりとした時間を 話ながら思い出す。
良かったねぇ。
良かったねぇ。
逢いたいねぇ。
うん。逢いたいねぇ。
でもさっきまで一緒にいたのにね。
そうだねぇ。 でもとても楽しかったから、 だからまたすぐに逢いたくなるんだよ。
そうだね。
今度はいつかなぁ。
いつかなぁ。
早く逢いたいねぇ。
うんうん。逢いたいねぇ。
逢いたいねの繰り返しの 昼間のチャット。
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